様子が変わったタビストック・カップの内情
レイクノナ・チームの優勝で幕を下ろしたゴルフ場対抗戦タビストック・カップ。ツアー競技ではないが、世界のトップレーヤーたちが集うことで毎年人気のイベントだ。
昨年まではレイクノナ vs. アイルワースというオーランド近郊2コースの対抗戦だったが、今年からバハマのアルバニー、ロンドン近郊のクイーンウッドGCが加わり4チーム6人ずつの計24人と、さらに華やかな戦いとなった。
注目は、これまでアイルワース・チームのポイントゲッターとして活躍していたタイガー・ウッズ(米)が今年は新規参戦のアルバニー・チームのメンバーとして参戦したこと。主戦場である米男子ツアーでの復活を目指しているが、古巣アイルワースを舞台にした戦いで手応えを感じていた。
今年はタイガーのチームメイトとしてプレーしたアーニー・エルス(南ア)も、かつてはレイクノナ・チームに所属しタイガーとは敵同士だった。残念ながら優勝は古巣のレイクノナ・チームにさらわれたが、新しいチームでの戦いに笑顔を見せていた。
アルバニー・チームには他にジャスティン・ローズ(英)、トレバー・イメルマン(南ア)、イアン・ポルター(英)、アージュン・アトワル(インド)が在籍。国籍を超えたチームワークが新しい世界を広げたようだ。
エルスがいなくなったレイクノナ・チームは、2日目に7アンダー65を叩き出して個人優勝したオリバー・ウィルソン(英)に加え、昨年の全米オープン覇者グラエム・マクドウェル(北アイルランド)、レティーフ・グーセン(南ア)、ロス・フィッシャー(英)、ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)、ピーター・ハンソン(デンマーク)の6人が集結。2日間で通算43アンダーをマークして勝利を手にした。
一方タイガーの抜けたアイルワース・チームは、リー・ジャンセン(米)、ロバート・アレンビー(豪)、スチュアート・アップルビー(豪)、J.B.ホームズ(米)、ショーン・オヘア(米)、ブライアン・デービス(英)が健闘したが、通算25アンダーの3位に終わった。
残念ながら最下位に沈んだクイーンウッド・チームだったが、メンバーにはライダーカップ副主将の経験もあるトーマス・ビヨーン(デンマーク)を中心に、アダム・スコット(豪)、デビッド・ハウエル(英)、ポール・マクギンリー(アイルランド)とそうそうたるメンバーが揃っていた。