“神の子”S.ガルシアが復活に燃える!
セルヒオ・ガルシア(スペイン)が、昨年8月の全米プロゴルフ選手権以来となる米男子ツアー出場に意欲を燃やしている。
現地時間17日開幕のトランジションズ選手権(フロリダ州、インニスブルック・リゾート)に出場するガルシアは、全米プロで予選落ちした後、「休養」を宣言し戦線離脱。試合に対する情熱を取り戻すため10週間ゴルフから離れていた。その後、欧州ツアーには復帰して昨季は3試合に出場した。今季も同ツアー中東シリーズ3試合でプレーして、世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズ2試合の出場権を得ようとしたがうまくいかず、現在は世界ランキング85位。タイガー・ウッズ(米)に続くNo.2の座にいたのがわずか2年前だということを考えると、転落ぶりは著しい。その間、グレッグ・ノーマン(豪)の娘との恋愛関係を解消し傷ついていたこともあり、元気のない姿が目立っていた。
だが、今のガルシアは徹底的に前向きだ。「自分の思うとおりの感覚が戻ってきた。今は前向きな気持ちだよ」と白い歯ものぞかせた。
2008年の欧州ツアー、コステロ・マスターズ以来、勝利からも遠ざかっているが、今はゴルフを楽しみたい気持ちが強い。「正直、プレーを楽しみたいんだ。そしてよりいいプレーをする。それで結果はついてくるよ」。神の子と呼ばれた男ももう31歳。じっくりとゴルフの良さを感じながらプレーして結果を出すときが来たのかもしれない。
今大会には世界ランキングNo.1のマーティン・カイマー(独)が、先週のWGC-キャデラック選手権で優勝したニック・ワトニー(米)、今季米ツアー1勝を挙げているブッバ・ワトソン(米)の2人と予選ラウンド同組。他にもパドレイ・ハリントン(アイルランド)、ポール・ケイシー(英)、ジェフ・オギルビー(豪)も参戦する。
なお、日本勢は石川遼と、マスターズ出場権獲得を狙う今田竜二が出場する。(STATS-AP)