S.ガルシアが米ツアー復帰戦で優勝戦線浮上!
セルヒオ・ガルシア(スペイン)が自身7か月ぶりの米男子ツアーで優勝戦線に浮上した。
同ツアーのトランジションズ選手権(フロリダ州、インニスブルック・リゾート)は現地時間18日、日没サスペンデッドとなった第1ラウンドの続きと第2ラウンドの競技を終了。大会初日から36ホールノーボギーの安定したプレーを続けているガルシアが通算8アンダーまでスコアを伸ばし、首位タイのクリス・クーチ(米)とギャレット・ウィリス(米)に1打差の3位タイと好位置につけ、約2年半ぶりの優勝を狙えるポジションを確保した。
ガルシアが前回米ツアーに参戦したのは昨年8月の全米プロゴルフ選手権のこと。その試合で予選落ちを喫して以降、バーンアウト(燃え尽き症候群)が伝えられ、シーズン終盤には「自分のゴルフに対する情熱を見つめ直したい」と約2か月間ツアーを休み周囲をやきもきさせた。しかし、今週は全盛期を思わせる快調なゴルフが戻ってきた。
本人は「今は優勝のことは考えていない」と謙遜しているが、「大事なのは自信を回復させること。このまま明日も良いゴルフが出来れば、それはそれで素晴らしいけれど、出来なかったとしても落胆するつもりはないよ。やるべきことをやって、一歩でも前に進めればいい」と我が道を行く心積もりのようだ。第2ラウンドの序盤で蜂に指を刺されるアクシデントがあったが、最後まで自分のゴルフでノーボギーを貫いたガルシア。才能と華のある選手なだけに、この辺りで完全復活をアピールしたいところだ。
一方、第1ラウンドで単独トップに立っていたポール・ケイシー(英)は第2ラウンドでスコアを伸ばせず、通算7アンダー5位タイに後退。その他、注目の17歳マッテオ・マナッセロ(伊)、今季2勝のマーク・ウィルソン(米)、第一子が誕生したばかりのブラント・スネデカー(米)らが通算6アンダー11位タイにつけている。日本勢では、石川遼がカットラインに3打及ばず通算2オーバー93位タイで決勝ラウンド進出を逃し、今田竜二も通算7オーバー136位タイに沈み2戦連続予選落ちを喫している。