強気の南ア、WGCイベント開催をフライング気味に発表!?
更新日:2022/10/26 00:57
掲載日:2011/04/13 12:39
南アフリカの男子ゴルフツアー、サンシャインツアーは、来年12月第1週に世界最高賞金総額(1000万ドル)のWGCイベントを行う予定であることを明らかにした。
同ツアーのコミッショナー、ガレス・ティンダル氏が現地時間12日に話したもので、この日はチャール・シュワーツェル(南ア)がマスターズで初優勝した直後ということもあって注目度は抜群。大先輩ゲイリー・プレイヤー(南ア)が、米国人以外で初めてマスターズを制してから50年という記念すべきタイミングでもあり、南アのゴルフ界の存在感が改めてアピールされる恰好となった。
今年のスケジュールに照らし合わせると、タイガー・ウッズ(米)がホストを務め、米ツアーが後援するチャリティーイベントであるシェブロン・ワールド・チャレンジと同じ週。こちらも世界のトッププレーヤーたちが集結するのが恒例だけに、世界ランクトップ70に出場権がある新しい大会とぶつかってしまう可能性もある。
ティンダル氏はマスターズ会場で行われたWGCを主宰するワールドツアー・フェデレーションのミーティングを経て、今回の発表を行ったが、米ツアー側は「詳細までは決定しておらず、まだ詰めるべき事柄がたくさんある」(エド・モアハウス氏)と述べるなど、まだまだ開催まではいくつかのハードルがありそうだ。
だが、南ア側がこのタイミングで表沙汰にした裏には、やはり米ツアー主導だったこれまでの世界ゴルフ界の国際化という現状がある。さらに、シュワーツェルの優勝で、南アが強気に出たこともあるだろう。欧州勢が世界ランキング上位にずらりと並び、米国勢が劣勢の中、再び強さを見せる南ア勢。ゴルフ界の地図は常に塗り替えられていることを実感させられるニュースとなった。