21歳R.マキロイ vs. 17歳M.マナッセロ、勝つのはどっち?
アジアを舞台に開催されているヨーロッパツアーで世代交代を象徴する戦いが繰り広げられている。
欧州、アジア両ツアー共催のメイバンク・マレーシアン・オープン(マレーシア、クアラルンプールG&CC)は現地時間16日、日没順延となった第2ラウンドの続きと第3ラウンドの競技を行ったが、雷雨のため3時間半の中断を挟んだ影響で3日連続サスペンデッドが決定。最終日に最終組は27ホールの長丁場を消化しなければならなくなった。
そんな中暫定首位の座を守ったのがマスターズ惜敗のリベンジを誓うローリー・マキロイ(北アイルランド)。彼にとってこの日の最終ホールとなった9番で3メートルのバーディパットを沈め、通算12アンダーまで伸ばすと、後続に2打差をつけ暫定ながら単独トップの座をキープ。
「あといくつかスコアを伸ばしても良い内容だったけれど、今日決められなかったパットは明日にとっておくよ。明日暑い中での27ホールはタフな戦いになるだろうけれど、最後まで集中して頑張りたい」と21歳にして世界ランク9位につけるマキロイ。前週のマスターズでは63ホール、トーナメントをリードしながらサンデーバック9で大崩れしメジャータイトルを逃している。だが今週もトップを快走し敗戦のショックはすっかり払拭している様子。若き世界No.1候補が優勝の二文字を貪欲に追いかける。
一方、後に控える選手も個性派揃い。週明けの火曜日に18歳の誕生日を迎えるマッテオ・マナッセロ(伊/9ホール終了)は通算10アンダー暫定2位タイグループの一角を占め、早くもツアー2勝目に照準をピタリ。同じ暫定2位タイにアレクサンダー・ノレン(スウェーデン/8ホール終了)とグレゴリー・ボーディ(仏/14ホール終了)が並び、世界ランク1位のマーティン・カイマー(独)は第3ラウンド15ホールまでプレーしたこの日だけで6つスコアを伸ばし、通算9アンダー暫定5位タイに浮上している。
日本勢は14ホールを終え通算5アンダーとした平塚哲二が暫定19位タイにつけたのが最高。またカットラインぎりぎりで予選を突破したベテランの久保谷健一は11ホールを消化して3つスコアを伸ばし通算3アンダー暫定34位タイまで順位を上げたが、アジアンツアー常連の市原弘大は54ホールを終え通算イーブンパー暫定55位タイに低迷している。