老舗大会でR.ファウラー、E.エルスらが優勝に意欲
リッキー・ファウラー(米)が、危機感を糧に初優勝を狙っている。
現地時間21日に開幕する米男子ツアー、ザ・ヘリテイジ(サウスカロライナ州、ハーバータウンGL)に出場するファウラーは、一昨年秋のデビュー以来、いつ優勝してもおかしくない実力者としての評価を受けている。ところがあと一歩つめが甘く、フル参戦1年目の昨季から、2年目に突入した今季になってもいまだに勝ち星はない。
そんなファウラーに強烈な刺激を与えたのが、先週のバレロ・テキサス・オープンで活躍したキャメロン・トリンガル(米)の存在だ。昨年末にファウラーがフロリダ州に引っ越すまでは、ラスベガスでルームメイトとして一緒に過ごしていたのがトリンガル。そのトリンガルは先週、最終日にスコアを落としたものの5位タイでフィニッシュする好成績を残しており、その様子を目の当たりにして焦らないわけはない。今週のザ・ヘリテイジにもトリンガルは出場する予定で、ファウラーは先を越されまいと必死で勝利をつかみにいくはずだ。
また、予選ラウンドで同組となったグラエム・マクドウェル(北アイルランド)、アーニー・エルス(南ア)、イアン・ポルター(英)の実力者3人にも注目したい。特にエルスは、大会5勝のデービス・ラブIII(米)ほどではないが、過去11回の出場で7回トップ10入りしている相性のいい大会。今季はここまで思うような成績が残せていないものの、得意とするこの大会で復活Vを狙ってくるだろう。
その他、マスターズで優勝まであと一歩と迫ったジェイソン・デイ(豪)や、昨季の賞金王マット・クーチャー(米)、ディフェンディング・チャンピオンでもあるベテランのジム・フューリック(米)らが参戦し大会を盛り上げる。
日本勢ではただひとり、今田竜二が出場する予定。