B.ワトソン&W.シンプソン首位並走!
飛ばし屋ブッバ・ワトソン(米)に勝利の女神は微笑むのか? それとも初優勝にかけるウェブ・シンプソン(米)の執念が勝るのか?
米男子ツアー、チューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズ(ルイジアナ州、TPCルイジアナ)は現地時間30日、第3ラウンドの競技を終え、ワトソンとシンプソンが通算12アンダーで首位に並ぶ展開となった。
首位と3打差の4位タイからスタートしたシンプソンが3番から5連続バーディを奪い、一気にリーダーボードを駆け上がったとき、誰もが彼の独走を予感した。ところが後半、強風に悩まされスコアカード通りのプレーを続け5アンダー67でホールアウトしたシンプソンに、ワトソンが最終ホールでバーディを奪取し追いついた。
シンプソンは先月のトランジション選手権で優勝争いを演じたが最終日に一歩及ばずゲーリー・ウッドランド(米)に勝利を奪われ単独2位。まだツアーで優勝がないため勝利にかける思いはワトソンより強い。「トランジションで優勝争いをしたことで、自分も勝てるという強い気持ちを持つことが出来た。明日はその自信を胸に“イエス、アイキャン”精神で乗り切りたい」と初優勝に自信を覗かせている。
一方、米ツアー通算2勝のワトソンは今季すでにファーマーズ・インシュランス・オープンで勝っており、WGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権でも準決勝に進出するなど、長打力だけではない繊細なショットを武器にツアーでの地位を固めつつある。「プレッシャーは2人とも一緒。向こうの方が勝っていない分、重圧は大きいかもしれないけれど、3勝目を狙う僕だって彼と同じくらい緊張しているよ」と優勝にかける思いを語った。
その2人を1打差で追いかけるのがジョン・ロリンズ(米)。さらに、2打差の4位タイには崔京周(韓)、スティーブ・ストリッカー(米)、チャールズ・ハウエルIII(米)ら実力者がひしめいている。しかも5打差以内に20人の混戦模様。果たして最後に笑うのは誰になるのだろうか。
尚、今田竜二は予選ですでに姿を消している。