16歳A.トンプソン史上最年少V王手! 18歳野村は後退
アレクシス・トンプソン(米)が16歳2か月21日でのツアー史上最年少優勝に王手をかけた。
約1か月ぶりの開催となる米女子ツアー、アブネットLPGAクラシックは現地時間30日、アラバマ州、RTJゴルフトレイルを舞台に第3ラウンドの競技を終了。主催者推薦で今季ツアー初登場となったトンプソンが6バーディ、1ボギーの5アンダー67をマークし、通算7アンダーでキム・ソンヒ(韓)と並びトップタイに浮上した。
1打差の単独3位にエイミー・ヤン(韓)が続き、通算5アンダー4位タイにスーザン・ピーターセン(ノルウェー)、マリア・ヨース(スウェーデン)、カレン・スタップルス(英)の欧州トリオがつけたが、前日首位のサンドラ・ガル(独)はスコアを3つ落とし、通算4アンダー7位タイに後退している。
首位タイに躍り出たトンプソンは「今日はパッティングがとても良かったです。4、5メートルがよく入ってくれました」と好調なラウンドに笑顔。「ピンポジションも昨日に比べて易しかったしラインの読みが良かったです。明日に向けては結果より1打1打に集中することを考えていきたい。丁寧にコンスタントなゴルフをすることで結果は後からついてくると思います」と抱負を口にした。
もし優勝すれば2005年にポーラ・クリーマー(米)がサイベース・クラシックに勝って記録した18歳9か月17日の最年少Vレコードを大幅に更新することになる。開幕前には特例でのツアー出場権(16歳ではQスクールに出場することが出来ず正規のツアーメンバーになることが出来ない)を求め、コミッショナーから「本人の将来を考えて」却下が言い渡されが、今週もし勝てば無条件で今後2年間の出場権が与えられる。
同じく首位タイに浮上したキムはロレックスランキング(女子世界ランキング)13位の実力者だが、実はまだツアーでの勝利がなく明日は“万年2位”の汚名を晴らす絶好のチャンス。「こういう状況は何度も経験していますから、やるべきことはわかっています。明日はキャディとたくさん会話をして楽しみたい」と初Vへの意欲を滲ませた。
一方、宮里藍&宮里美香が今季初の予選落ちを喫した今大会で日本勢唯一決勝ラウンドにコマを進めた18歳の野村敏京は1番バーディ発進のあと、中盤にかけて7つのボギーを叩く乱調で4オーバー76。通算5オーバーは前日の29位タイから52位タイに後退した。