L.グローバー、2週連続Vへ好発進! タイガーは棄権…
2009年全米オープン覇者のルーカス・グローバー(米)が“準メジャー”の舞台で2週連続優勝が狙える好スタートを切った。
米男子ツアー、“第5のメジャー”ザ・プレーヤーズ選手権(フロリダ州、TPCソーグラス)は現地時間12日、第1ラウンドの競技を終了。先週のウェルズファーゴ選手権で、2009年の全米オープン以来の勝利を挙げたばかりのグローバーはこの日、もっとも易しいホールだった16番で池に入れてボギーを叩いたが、アイランドグリーンの名物ホール、17番で6.5メートルのパットを沈めてバーディ奪取。7アンダー65をマークして、首位のニック・ワトニー(米)に1打差の単独2位で初日の競技を終えた。
米ツアーの本拠地で行われる同大会らしく、上位にはメジャー王者や実力者たちがひしめいている。6アンダー66の3位タイには2001年全米プロゴルフ選手権優勝のデビッド・トムズ(米)とメジャー2勝を誇る54歳のマーク・オメーラ(米)。さらに1打遅れて5位タイには、世界ランクNo.2で昨年の全米プロ覇者であるマーティン・カイマー(独)、昨年の全米オープン王者グラエム・マクドウェル(北アイルランド)ら5人が名を連ねている。
54歳のオメーラは、昨年の米チャンピオンズツアーのメジャー最終戦、シニアプレーヤーズ選手権に勝って出場権を獲得。タイガー・ウッズ(米)の兄貴分で親友として知られるオメーラが前回、ここで好スコアを出したのは、まだタイガーが高校生だった頃のこと。それほどの経験を持つ男だが、ナイスガイらしいエピソードも披露した。「実は昨夜タイガーと食事をしたんだ。その時、妻のメレディスが彼に『マークのショットはどう?』と尋ねたんだ。そうしたら『短いのはいいね』と答えたんだよ。そりゃ、僕は32歳ってわけでもないし、強くないからね」と笑いを誘っていた。
そのタイガーは復活優勝の期待がかかったが、9ホールを回って6オーバー42の大叩き、さらに左ひざとアキレス腱の痛みを悪化させ前半の9番を終えたところで棄権した。
尚、日本勢でただ一人出場している今田竜二は、1オーバー73で82位タイと出遅れている。