D.クラーク逆転で3年ぶり復活V! C.ウッド初Vならず
初優勝を狙う23歳クリス・ウッド(英)の夢を打ち砕き42歳のベテラン、ダレン・クラーク(北アイルランド)が4打差を逆転し3年ぶりツアー通算13勝目を挙げた。
欧州ツアーのスペイン3連戦の2戦目、イベルドロラ・オープン(プーラGC)は現地時間15日、最終ラウンドの競技を終了。後続に4打差をつけ単独トップからスタートしたウッドが出だし直後の2番、3番で連続ボギーを叩いてクラークに1打差まで迫られるなど序盤からピンチの連続。しかし後半の11番。クラークが池につかまりダブルボギーを叩いたことで形勢は逆転したかに思われた。ところが3打差のリードをもらった途端、初優勝へのプレッシャーがのしかかったのかウッドは3パットを連発。12番から17番までの6ホールで5つボギーを叩くなど乱れ、6オーバー76と大崩れして通算3アンダー。逆にクラークは14番、15番で連続バーディを奪い、通算6アンダーまでスコアを伸ばして2008年のKLMオープン以来およそ3年ぶりの優勝を勝ち取った。
「しばらくぶりの優勝で肩の荷が下りた」と満面の笑みで勝利の美酒に酔ったクラーク。前週までバハマで優雅なバカンスを過ごしていたそうで、休養明けの快挙に「人間、休みが必要だね。余裕があれば別の角度から物事を見ることが出来る」と感慨深げにつぶやいた。
この勝利を先日54歳の若さで他界したスペインの星セベ・バレステロスに捧げるというクラーク。「彼がいなければ今の欧州ツアーはない。彼のお蔭でこうしてトーナメントで戦えているのだから感謝しなければ」と亡き友を偲ぶ。またクラークは自滅した23歳のウッドについても言及。「彼は将来有望な若手。(自滅した)痛みがよくわかる。この経験で落ち込むことなく今後に活かして欲しい」と思いやった。
クラークに3打差の2位タイにウッドとデビッド・リン(英)が入ったが、逆転Vを狙ったホセ・マリア・オラサバル(スペイン)は3オーバー73と崩れ、通算1アンダーでポール・ローリー(スコットランド)、シェーン・ロウリー(アイルランド)らと並び5位タイに終わった。