ヨネックスレディス、茂木宏美が逆転で3年ぶりの優勝!
国内女子ツアーのヨネックスレディスゴルフトーナメントは29日、新潟県のヨネックスカントリークラブを舞台に最終ラウンドの競技を終了。首位から2打差の4位タイからスタートした茂木宏美が前日単独首位の李知姫(韓)を1打差でかわして逆転優勝を飾った。
試合後、2008年以来3年ぶりとなる国内ツアー通算5勝目の喜びを語った茂木は、「長い1日でした」と最終日を振り返った。3日目を終えた段階で優勝の焦点は単独首位に立つ李と、1打差2位タイにつけていた横峯さくらの争い。しかし茂木もトップとの差はわずか2打、十分に優勝を狙えるポジションから虎視眈々とラウンドを開始した。
茂木は2番のボギーでつまずき、我慢のゴルフを続ける。前半は1バーディ、2ボギーでしのぐと、後半に入り次第に調子を上げていく。まずは11番でバーディ奪取。そして15番では長いスライスラインを見事に読みきってバーディ。さらに首位タイで並んでいた最終18番、ここでも長いバーディパットをねじ込み単独首位に躍り出た。
一方の李は、16番までに2つスコアを落とし茂木の追随を許してしまった。それでも17番パー4の第2打でカップをかすめるような、あわやイーグルというスーパーショットを披露すると難なくバーディ奪取。しかし先にホールアウトした茂木に1打先行され迎えた18番の第3打をひっかけてしまい、距離の残ったバーディパットを強気に攻めるもカップを通過。この瞬間に茂木の優勝が決まった。
2位タイスタートの横峯は、ここ2日間から一変しショットの安定感を欠いてしまった。6番のダブルボギー、8番のボギーでずるずる後退。その後もスコアを伸ばせずに通算2アンダーの単独5位で終戦。コンスタントに上位でフィニッシュするようになったものの、今季初優勝には手が届かなかった。
その他では、通算3アンダーで上原彩子、キム・ソヒ(韓)が並び、ディフェンディング・チャンピオンの全美貞(韓)は通算1アンダーの6位タイ。なお、2位タイスタートで20歳になったばかりの酒井美紀は、8番でイーグルを奪うも4つスコアを落として通算イーブンパー9位タイで大会を終えている。