小林が単独トップ 遼は大乱調で2週連続予選落ち
国内男子ツアーの今季公式戦第2戦、日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hillsが3日、茨城県の宍戸ヒルズカントリークラブを舞台に第2ラウンドの競技を終了。首位タイでスタートした小林正則が3つスコアを伸ばして通算5アンダーで単独首位に立った。単独2位にはこの日最高スコアの5アンダーをマークしたH・T・キム(韓)が通算4アンダーで続いている。
初日とは一変して晴れ間がのぞいた2日目。天候は回復したものの、この日も狭いフェアウェイとメジャーセッティングの難コースは容易く攻略を許さなかった。
それでも2週前のとおとうみ浜松オープンで国内ツアー初優勝を飾った小林は、前半をイーブンパーで終えると、14番までに1つスコアを伸ばして迎えた15番ではイーグル、続く16番でバーディを奪いトーナメントをリードする。17番ではボギーを叩くも単独首位で2日目を終えている。
そして、この日最もスコアを伸ばしたのは単独2位に浮上したキムだった。1番2番の連続バーディ、さらに5番6番でも連続バーディを奪うなど、7つのバーディ(2ボギー)を積み重ねて5アンダー66でホールアウト。首位から1打差で決勝ラウンドでの逆転を狙う。
初日でダブルパーを叩くなど自己ワーストスコアの12オーバー83の大乱調を演じた石川遼は、少しでも順位を上げたいと強い決意で臨んだ2日目も立て直すことは出来なかった。前半だけで4つスコアを落とすと、後半13番では4パットのトリプルボギー。6オーバー77でホールアウトし、通算では18オーバーの119位タイ。国内ツアーで2週連続の予選落ちは、来る全米オープン(現地時間6月16〜19日/米国メリーランド州、コングレッショナルCC)に向けても不安の残る結果となった。
その他では、単独3位に通算3アンダーのS・K・ホ(韓)、さらに1打差の単独4位に初日単独3位スタートの山下和宏が踏ん張り、初日首位タイ発進の小泉洋人ら3人が通算1アンダー5位タイに続いている。依然として僅差に多くのプレーヤーがひしめき、決勝ラウンドに入ってからもめまぐるしく順位が入れ替わるような激しい争いが期待できそうだ。