尾崎、悲願の米初Vに向け猛ダッシュ!
出場81人中69人がアンダーパーをマークした米チャンピオンズツアー、グレーター・ヒッコリー・クラシック at ロックバーン第1ラウンド(現地時間10日/ノースカロライナ州、ロックバーンG&S)、悲願のアメリカ初優勝を狙う尾崎直道がロケットスタートを演じた。
早い組で回ったマイク・グッデス(米)が前半8バーディの『28』と爆発したことが、他の選手たちの闘争心に火をつけた。もちろん尾崎もインスピレーションを貰い、6番から5連続バーディの猛攻でリーダーボードを駆け上がると、勝負どころの終盤でも3連続バーディを奪う好調ぶり。11番でこの日唯一のボギーを叩いたものの、8アンダー64の好スコアを叩き出し、単独トップのボブ・ツエー(米)に1打差の2位タイと絶好のポジションを確保した。
ハーフ『28』のグッデスも尾崎と同じ2位タイ。他にトミー・アーマーIII(米)とマーク・ウィービー(米)が2位タイグループを形成しており、7アンダー65の6位タイにマーク・カルカベッキア(米)、マーク・オメーラ(米)らがつけている。
フェアウェイは硬く球が転がり、グリーンはやわらかくて球が止まる。そんなスコアメイクにはもってこいのコンディションの中、尾崎はフェアウェイを外したのがわずか1ホール、パーオンを逃したのが2ホールだけと安定したショットでバーディチャンスを量産し、18ホールを25パットに収め上位に食い込んだ。
「プロアマでラウンドしたときから、バーディ合戦の展開になることはわかっていた」と単独首位のツエーが言い、その言葉通りバーディの山を築いた尾崎が優勝戦線に浮上。今季は3月から4月にかけ3試合連続トップ3入りと好調だったが、5月に入ると初日の出遅れが目立つようになり58位タイ、予選落ち、68位タイと全く良いところなく下位に低迷していた。だが今週は復調の兆しが見えてきた。
2位タイの好発進で4月以来のトップ3といわず、レギュラーツアー時代からの悲願である優勝まで一気に持っていきたいところだ。ちなみに69人がアンダーパーをマークしたのはチャンピオンズツアー史上最多記録である。