有村、アンらがデッドヒート! 藍は6位タイ、さくらはエース
国内女子ツアーのサントリーレディスオープンゴルフトーナメントが11日、兵庫県の六甲国際ゴルフ倶楽部を舞台に第3ラウンドの競技を終了。2位タイでスタートした有村智恵とアン・ソンジュ(韓)が共にスコアを5つ伸ばし、通算12アンダーでトップを分けた。1打差の通算11アンダー3位タイに前日首位の李知姫(韓)と今季既に1勝を挙げている茂木宏美がつけている。
この週末は「久しぶりにいいイメージで来れている」と手応えを口にしている有村は、この日も安定したショットでスコアを伸ばしていく。前半を2バーディ、1ボギーで折り返した有村は、後半に入るとバーディラッシュを展開。12番から14番まで3連続バーディ奪取に成功した。
16番でバンカーからの見事なリカバリーを見せた有村は、17番パー3ではもう少しでホールインワンという絶妙のティーショットを見せ、この日6つ目のバーディ。最終18番パー4ではティーショットが大きく逸れ、セカンドもバンカーに捕まったものの、ここからスーパーリカバリーを繰り出してパーをセーブした。結局、この日の有村は6バーディ、1ボギーの5アンダー67。通算12アンダーとし、今季初勝利に向けて大きく前進した。
一方、初日首位タイ、第2ラウンドは2位タイと好位置をキープしているアンは、前半こそスコアカード通りのプレーに終始したものの、後半は怒とうの5バーディでリーダーボードを駆け上がった。茂木は16番でボギーを喫して首位争いから一歩後退したが、直後の17番ですぐさまバーディを取り返し、通算11アンダーで有村、アンと最終日の最終組を回ることになった。首位スタートの李は一時3つスコアを落としたものの、上がり4ホール全てでバーディを奪い再浮上。茂木と並ぶ3位タイにつけている。
一時帰国して参戦している宮里藍は「フィーリングがいいけどちょっとした読みが違う」という言葉通り、パットがなかなか決まらず前半はスコアを伸ばせなかったが、後半は3バーディをマークし通算6アンダー6位タイ。「粘り強くプレーできた」と納得の表情を浮かべ、最終日は6打差の有村とアンを追う。
また、前週優勝の横峯さくらが17番パー3でホールインワンを達成。7番アイアンで繰り出したティーショットは「ちょっと強いかなと思った」そうだが、ピン手前1メートルで高く跳ね、そのまま真っ直ぐにカップへ吸い込まれた。横峯は通算3アンダーで17位タイとしている。