石川、パットに苦しみ後退! 久保谷も浮上ならず
調子が上向いたショットにパットが噛み合ず、石川遼はムービングデーにリーダーボードを後退した。
米男子ツアーの今季メジャー第2戦全米オープン(メリーランド州、コングレッショナルCC)は現地時間18日、日没サスペンデッドとなった第2ラウンドの続きと第3ラウンドの競技を終了。予選を余裕でクリアした石川はこの日、安定感を取り戻したショットを武器に6番でバーディを先行させ巻き返しに期待を持たせた。
ところが9番のセカンドショットをミスしてこの日初めてのボギーを叩くと、続く10番パー3では短いパーパットを外して連続ボギー、さらに勝負どころの15番パー4でも3パットのボギーを叩いた。16番パー5ではバンカーからワンピンに寄せてバーディを奪い返したものの、上がり2ホールは相次いで2メートル前後のパーパットを外して再び連続ボギー。結局この日は3オーバー74とスコアを崩して通算5オーバーで48位タイへと順位を下げた。
「ショットは徐々に良くなりつつあるが、インパクトのタイミングが遅かったり早かったりバラバラだった」と自己分析した石川。終盤はパーセーブできる状況からボギーを3つ叩き「あそこが残念。思ったよりボールが切れるラインが多かった。それ以外は良いゴルフが出来たのに…」と悔しがった。
全米オープンの過酷なセッティングは「体力的にきつい」と消耗した表情を見せたが、最後はまだ今週達成していない60台を目指し「最終日は頑張ります」と前を向いた。
一方、カットラインぎりぎりで決勝ラウンド進出を決めた久保谷健一は中盤3連続バーディを奪って見せ場を作ったが、7ボギーを叩いて3オーバー74止まり。通算7オーバーの57位タイにつけ「これだけボギーを叩いているんだからショットが荒れている証拠」と苦笑い。だが難しい10番パー3でティーショットをピンに向かって真っ直ぐ寄せバーディを奪ったことに関してはご満悦で「あれは嬉しい。今回のおみやげNo.1」と白い歯を見せた。もう失うものは何もない。日本勢の最終日のチャージに期待したい。