19歳のアマチュア、P.キャントレーが『60』で暫定首位!
UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の1年生、パトリック・キャントレー(米)が驚異のコースレコードで暫定ながら単独トップに躍り出た。
初日雷雨によりほとんどの選手がホールアウト出来ず、サスペンデッドとなっていた米男子ツアーのトラベラーズ選手権(コネチカット州、TPCリバー・ハイランズ)は現地時間24日、第1ラウンドの続きと第2ラウンドを行ったが、進行が大幅に遅れ2日連続順延が決まった。そんな中、雨でグリーンが柔らかくなった影響で好スコアが続出。とりわけ19歳のアマチュア、キャントレーは13番パー5でイーグルを奪ったほか、上がり2ホール連続を含む8バーディを量産し10アンダー60と大爆発。通算13アンダーまでスコアを伸ばして後続に4打差をつけ暫定トップに浮上した。
キャントレーは「本当はグリーンが速い方が得意なんだけど、今日は凄く伸び伸びプレー出来た。途中リーダーボードを見て自分がトップに立っていることを知り、緊張して堅くなったけど、ティーショットを曲げた10番で7.5メートルのパットを沈めてパーセーブできた。あそこが今日のターニングポイントだったね。中盤でスコアを落とさずに済んだのが後半の好プレーに繋がったよ」と初々しい笑顔を見せていた。
実は先週の全米オープンでも並みいる強豪と互角に戦い21位タイに入ってローアマに輝いており、本人は「それが大きな自信になっている」と述べている。ツアーで最後にアマチュアが優勝したのは1991年のノーザン・テレコム・オープンでのフィル・ミケルソン(米)。それ以前には1985年のウェスタン・オープンでスコット・バープランク(米)が勝っているものの、1950年以降4人しかアマチュアVの偉業を達成した人物はいない。また、ツアーで『60』をマークしたのは史上24人目だが、アマチュアでは初の快挙。前週は22歳のローリー・マキロイ(北アイルランド)が記録づくめの優勝を飾って旋風を巻き起こしたが、今週はマキロイよりさらに若い19歳が台風の目になりそうだ。
その他上位は通算9アンダー暫定2位タイにウェブ・シンプソン(米)、ボーン・テイラー(米)、D.J.トラハン(米)、アレシャンドレ・ローシャ(ブラジル)らが続き、通算8アンダー暫定7位タイにブライアン・デイビス(英)ら計6名がひしめいている。