F.ヤコブソンが初V王手! 19歳P.キャントレーは後退
前週全米オープンでローアマに輝いた話題の19歳パトリック・キャントレー(米)が首位から陥落したこの日、ツアー未勝利のフレデリック・ヤコブソン(スウェーデン)が主役に躍り出た。
雷雨の影響で2日連続サスペンデッドとなっていた米男子ツアーのトラベラーズ選手権(コネチカット州、TPCリバー・ハイランズ)は現地時間25日、順延となった第2ラウンドの続きと第3ラウンドの競技を終了。第3ラウンドを5位タイからスタートしたヤコブソンがノーボギーの63をマークし、通算16アンダーで単独トップに浮上した。
1打差の単独2位にブライス・モルダー(米)、3打差の単独3位にジェームス・ドリスコル(米)が続き、通算12アンダー4位タイにニック・ワトニー(米)、ウェブ・シンプソン(米)、ライアン・ムーア(米)らがつけた。一方、予選ラウンドをトップで通過したUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の1年生キャントレーは、上がり2ホール連続ボギーを叩くなど2つスコアを落とし、通算11アンダー10位タイに後退。1991年のフィル・ミケルソン(米)以来20年ぶりのアマチュアVが遠ざかった。
首位に立ったヤコブソンは欧州ツアー3勝の実力者で、主戦場をアメリカに移した当初大いに話題となったが、これまで187試合に出場して未だに優勝がない。2位には3回入っており、トップ10フィニッシュも30回を数えるのになぜか勝ち星には縁がなく、ここ数年は賞金ランクも低迷している。しかし今週は3日間ボギーを1つも叩かない安定したゴルフを披露。この日のフェアウェイキープ率は100パーセント、しかもパット数は3日間で77パット(平均25.7)で出場選手中2位。このまま初優勝に向け突っ走る可能性は大いにありそうだ。
尚、この日2つのホールインワンが飛び出した。午前中にD.J.ブリッグマン(米)が11番パー3で、さらにネイト・スミス(米)が5番パー3をユーティリティの3番でそれぞれ1打でカップインさせたが、ブリグマンは44位タイ、スミスは64位タイと順位的には低迷している。