Y.ツェン5打差独走! 美香&桃子健闘9位タイ
ロレックスランキング(女子世界ランキング)1位のヤニ・ツェン(台)が格の違いを見せつけ独走態勢に入る中、日本勢の健闘も目立っている。
米女子ツアーの今季メジャー第2戦、ウェグマンズLPGA選手権(ニューヨーク州、ローカスト・ヒルCC)は現地時間25日、第3ラウンドの競技を終了。前日単独トップの座を守りながら「短いパットをポロポロ外して内容的にはがっかり」と嘆いていたツェンが、この日は引き締まったプレーで6バーディ(1ボギー)を量産。5アンダー67をマークし2位タイに並ぶモーガン・プレセル(米)とシンディー・ラクロス(米)に5打差をつけ通算13アンダーで単独首位をキープ、メジャー獲りに王手をかけた。
もし22歳のツェンが勝てばツアー最年少記録でメジャー大会通算4勝目を挙げることになる。これまで最年少でメジャー4勝を挙げたのは1941年に達成したパティ・バーグ(米)が23歳。第2次世界大戦以降では2002年に朴セリ(韓)が24歳で成し遂げた。ちなみにタイガー・ウッズ(米)がメジャー4勝を達成したのも24歳のとき。数々の年少記録を塗り替えてきたツェンに、またも記録達成の瞬間が近づいてきたようだ。
その他、通算6アンダー単独4位に朴ヒーヨン(韓)がつけ、この日5アンダー67と爆発したディフェンディング・チャンピオンのクリスティー・カー(米)が通算5アンダーでクラフト・ナビスコ選手権覇者のステイシー・ルイス(米)、ポーラ・クリーマー(米)、ミーナ・リー(韓)と並び前日の38位タイから5位タイに大きく順位を上げた。
日本勢は宮里藍、有村智恵、野村敏京の3人が予選落ちを喫したが、決勝ラウンド進出を決めた2人が健闘。この日38位タイからスタートした宮里美香は序盤の3番、4番で2連続ボギーを叩いたものの、それ以降はショットの切れが戻りバーディを量産。3日目にして初の60台(4アンダー68)をマークし、通算4アンダー9位タイに浮上した。
また前日10位タイの上田桃子は5バーディ、4ボギーと出入りの激しい内容ながら1アンダー71にスコアをまとめ、宮里と同じ9位タイとわずかながら前進し、同大会初のトップ10入りを射程圏内にとらえている。