藍&美香V争いで苦戦! 決着は月曜に…
第3ラウンドを1位&2位でスタートし最終組を回った宮里藍と宮里美香は長丁場のマラソンレースに苦戦を強いられた。
米女子ツアー今季メジャー第3戦、全米女子オープン(コロラド州、ザ・ブロードムーア イーストC)は現地時間10日、第3ラウンドの続きと最終ラウンドの競技を行ったが、午後雷雨による2時間半の中断を挟んだこともあり最終組が13ホールをプレーし終えたところで日没サスペンデッドが決まり、決着は月曜日にもつれ込んだ。
決勝ラウンドに入ると藍、美香ともに難しいピンポジションに苦しめられ前日まで面白いように決まっていたパットがまったく入らず、ともに2バーディ、7ボギーの5オーバー76を叩き、美香が通算イーブンパー4位タイ、藍は通算1オーバー6位タイに後退。
インターバルもほとんどとれないまま突入した最終ラウンド。藍はスタートホールで下りの長いパットを沈めてバーディ発進。中断を挟んでボギーが2つ続いたが、8番、9番でキレの良いショットが炸裂し連続バーディ奪取に成功。上位陣の背中が見えてきたところで、本当の勝負であるサンデーバックナインを迎えることに。
ところが風雨が強まる難コンディションの中、10番をパーで切り抜けた直後の11番からショットとパットが噛み合わず3連続ボギーを叩いて通算3オーバー。暫定単独トップでホールアウトしたセオ・ヒーキョン(韓)に6打差の暫定7位タイに後退した。
「流れは良かったのに、今ひとつ噛み合わなかった」と残念がった藍。しかし残り5ホールは「丁寧にプレーしていい形で終わりたい」と気持ちを切り替えた。
一方、美香も最終ラウンドは13番までバーディが1つもなく、3ボギーを打って通算3オーバー暫定7位タイまで順位を下げてしまう。厳しい戦いの中、メジャー制覇は難しい状況に陥ったが、「諦めず最後まで自分のゴルフがしたい」と前を向いた。
優勝争いと関係のないところでプレーしていた横峯さくらは最終ラウンド、最終ホールでバーディを奪い1アンダー70をマークして満面の笑みで72ホールをフィニッシュ。通算9オーバーとして現時点で暫定28位タイまで順位を上げている。
すでにホールアウトした諸見里しのぶは通算11オーバー暫定38位タイ、野村敏京は通算18オーバー暫定65位タイ。上田桃子と馬場ゆかりは予選で姿を消している。