明暗分けた北アイルランド勢 D.クラーク好位置キープ!
全米オープンで圧勝を飾ったローリー・マキロイ(北アイルランド)が世界の注目を集める中、同郷の先輩プレーヤーたちが明暗を分けた。
現地時間15日、第140回全英オープンはロイヤル・セントジョージズGC(英国)を舞台に第2ラウンドの競技を行っているが、初日6位タイの好発進を切ったベテランのダレン・クラーク(北アイルランド)が、イーグルありダブルボギーありのド派手なゴルフで2日連続となる2アンダー68をマーク。通算4アンダーまでスコアを伸ばし、優勝を狙える位置をがっちりとキープしている。
「全英オープンでは忍耐力とパッティングの力が試される。幸い、今週はその2つを持ち合わせている」と不敵な笑みを浮かべたクラーク。大会前、スポーツ心理学者のボブ・ロッテラ博士とメジャーに臨む心構えをみっちりとおさらいした効果はてきめんで、前半の4番でダブルボギーを叩きながら焦らず平常心を守った結果、7番パー5でのイーグルに繋がった。
しかも、多くプレーヤーが苦戦しているグリーン上でも2日間を通して3パットが1つもなく、逆に1パットで凌ぐホールが連日8ホールと絶好調。全英オープンでは1997年と2001年にトップ3に食い込んでおり、メジャー制覇にあと一歩と迫った経験もあり俄然有力候補に名乗りを上げる格好だ。
しかし本人は「だからといって今回勝てるとは限らないよ。明日以降天気がさらに崩れるらしいから、誰もが勝つチャンスはあるだろう」とベテランらしく冷静そのもの。さすがはマキロイが尊敬する先輩だけのことはある。
対照的に第2ラウンドで苦渋をなめたのが昨季の全米オープン覇者グラエム・マクドウェル(北アイルランド)。クラークと同じ6位タイからスタートしながら、この日は1つもバーディを奪うことが出来ず、5ボギー、1ダブルボギーの7オーバー77の大乱調。通算5オーバーまでスコアを落とし、予選通過は絶望的な状況に陥った。
ちなみに、注目のマキロイは午後スタートのため、まだホールアウトしていない。