藍は無念の予選落ち、美香8位タイ! 伏兵C.マッソンが単独首位
前週のエビアン・マスターズで米ツアー通算7勝目を飾り、今週悲願のメジャー獲りに挑んだ宮里藍だったが、初日の出遅れが響き決勝ラウンド進出はならなかった。
米女子ツアー今季メジャー最終戦、全英リコー女子オープンは現地時間29日、スコットランドのカーヌスティGLを舞台に第2ラウンドの競技を終了。初日はまさかの出だし5ホール連続ボギーでつまずいた藍だが、2日目は見違えるようなゴルフで4バーディ(3ボギー)を奪い1アンダー71でホールアウト。しかしカットラインには2打足りず、通算3オーバー76位タイで無念の予選落ちを喫した。
「全体的に良いゴルフをしていたけど、今週は自分の週じゃなかったのかな」と、2日間で終焉を迎えたメジャーでの戦いを振り返った藍。前週絶好調だったパットが今週は惜しいところで外れる場面が多く、この日も12番で短いのパーパットがカップに蹴られるなど、良い流れをつかむことが出来ず…。前哨戦での優勝で周囲の期待が一気に高まったが、悲願のメジャー獲りは今回もお預けとなった。
一方、健闘しているのが今季メジャー大会で3試合連続トップ10入りしている宮里美香。この日は出だしの1番パー4で第2打を直接カップに入れイーグルを奪う幸先の良い滑り出し。2日連続となる3アンダー69をマークし、首位と5打差、通算6アンダー8位タイの好位置をがっちりとキープした。先輩の藍が予選で姿を消した今、美香が日本勢を牽引する。
上位は、通算11アンダー単独首位にヨーロッパを中心に転戦する伏兵キャロライン・マッソン(独)。男子の世界ランク3位マーティン・カイマー(独)と同じコーチに師事し、大学時代はリッキー・ファウラー(米)とチームメイトという22歳が一躍優勝候補に躍り出た。
1打差の2位タイには、この日8アンダー64と爆発したインビー・パーク(韓)と前日トップのミーナ・リー(韓)が続き、通算8アンダー4位タイに朴セリ(韓)、ナ・エン・チョイ(韓)ら。また、大会連覇を狙うヤニ・ツェン(台)も6アンダー66の好スコアで通算7アンダーとし、初日の30位タイから単独7位にジャンプアップしている。
ダブル宮里以外の日本勢は、通算4アンダー18位タイの上田桃子、通算イーブンパー47位タイの茂木宏美、佐伯三貴が決勝ラウンドに進出したが、通算3オーバー76位タイの不動裕理、通算7オーバー124位タイの横峯さくらは残念ながら予選落ちに終わった。