南アの新鋭23歳B.グレイスが初V! 欧州ツアー
地元出身の23歳がうれしい欧州ツアー初優勝を達成した。
雷雨のため3日連続サスペンデッドとなっていた欧州ツアーと南アフリカのサンシャインツアー共催のジョバーグ・オープン(南ア、ロイヤル・ヨハネスブルク&ケンジントンGC)は現地時間15日、日没順延となった第3ラウンドの続きと最終ラウンドの競技を終了。昨年Qスクール(プロテスト)を通ったばかりのブランデン・グレイス(南ア)が、初日のトーナメントリーダー、ジェミー・エルソン(英)の猛追を振り切り1打差で優勝を飾った。
グレイスはこの日の早朝、第3ラウンドの残り3ホールを消化し17番、18番を連続バーディで締めくくり、後続に3打差をつけ単独トップに浮上。しかし最終ラウンドはボギーが先行し、9番でようやくバーディを奪い返したものの、バックナインはすべてパーと我慢のゴルフを強いられた。その間エルソンは5連続を含む7バーディを奪ってグレイスに迫ると、最終18番では10メートル近いイーグルパットをねじ込み9アンダー63でホールアウト。その時点で首位を行くグレイスとは1打差と詰め寄っていた。
1つもスコアを落とせない状況の中、グレイスは着々とパーを積み重ね1バーディ、1ボギーのイーブンパー72でホールアウト。通算17アンダーで単独2位のエルソンにわずか1打差で逃げ切り、欧州ツアー初の栄冠に輝いた。
「地元のギャラリーの前で勝てて本当に良かった。でも最終ラウンドは良いゴルフをしていたが、パットが決まらなかったね。優勝できたのはラッキーだった」と、息詰まる優勝争いを制した23歳はホッとした表情を見せた。世界的には全く無名のグレイスだが、この大会で連覇を飾りマスターズチャンピオンに上り詰めたチャール・シュワーツェル(南ア/今回は予選落ち)の例もあるだけに、今後の活躍に注目したい。
その他上位陣は、通算14アンダー3位タイにデビッド・ドライズデイル(スコットランド)、ジャコ・ヴァン・ジル(南ア)、マーク・ウォーレン(スコットランド)らが入った。しかし、全米オープン2勝で欧州ツアー5年ぶりの優勝を目指したレティーフ・グーセン(南ア)は、最終ラウンド1オーバー73とふるわず、通算10アンダー単独16位で4日間の競技を終えている。