米ツアー3日目は強風サスペンデッド! M.ウィルソンが暫定首位
米男子ツアー今季第3戦で本土初戦となるヒューマナ・チャレンジは現地時間21日、カリフォルニア州、PGAウエスト・ニクラウス・プライベートC(NP)、PGAウエスト・パーマーC(PP)、ラキンタCC(LQ)の3コースを舞台にプロアマ形式による第3ラウンドの競技を行ったが、午後になり台風並みの強風が吹き荒れ中断し、そのままサスペンデッドとなった。
テントが破壊され、巨大リーダーボードが池に落ち、グリーン上からボールが転げ落ちる。前代未聞の強風に見舞われた大会3日目の続きは最終日に持ち越されることになった。「酷い状況だ。木までなぎ倒されるようでは試合どころではない」と米男子ツアーの競技副委員長スラッガー・ホワイト氏。ちなみに、強風を理由に試合が順延となったのは2009年のシェル・ヒューストン・オープン以来のことだ。
そんな中、暫定トップに立ったのはこの日ラキンタCCを15ホール消化したマーク・ウィルソン(米)で通算21アンダー。3打差の暫定2位にベン・クレーン(米/LQ/12ホール終了)が続き、通算17アンダー暫定3位にザック・ジョンソン(米/NP/13ホール終了)がつける展開。初日好プレーで飛び出した昨季の国内ツアー賞金王ベ・サンムン(韓/LQ)は、8ホール終了時点で2つスコアを落とし通算9アンダー暫定35位タイに後退。今田竜二(NP)も4連続ボギーを叩くなどふるわず、12ホールを終え通算3アンダー暫定109位タイへ大きく順位を落としている。
暫定首位のウィルソンは「あっという間に突風にのみ込まれた感じ。順延の判断は正解だった。このまま続けていたらケガ人が出ていた」と大自然の驚異に目を丸くした。ビル・クリントン元米国大統領とグレッグ・ノーマン(豪)は、パーマーCをラウンド中の10番で近くに設置されたリーダーボードが池に飛ばされる光景を目の当たりにしたという。