M.ウィルソン混戦を制して逃げ切りV!
誰が勝ってもおかしくない混戦を制してマーク・ウィルソン(米)が今季初優勝を飾り、ツアー通算5勝目を達成した。
米男子ツアー今季第3戦で本土初戦となるヒューマナ・チャレンジは現地時間22日、カリフォルニア州のパームスプリングスエリアに点在する3コースを舞台に、強風のためサスペンデッドとなったプロアマ形式による第3ラウンドの続きを消化。続いてメイン会場のPGAウエスト・パーマーCで最終ラウンドの競技を終了。第3ラウンドを終えトップの座を守ったウィルソンが最終ラウンドのバックナインで4つのバーディを奪い、通算24アンダーで逃げ切って嬉しい今季初Vを手にした。
前週のソニー・オープン・イン・ハワイで優勝したジョンソン・ワグナー(米)とジョン・マリンガー(米)、さらに第3ラウンドで『61』と爆発したロバート・ギャリガス(米)の3人が通算22アンダーで2位タイ。前週も優勝争いを演じている47歳のベテラン、ジェフ・マガート(米)が勝ったウィルソンに3打差の単独5位に食い込んだ。
前日台風並みの強風で想定外のサスペンデッドに見舞われた今大会。最終日のウィルソンは3番でボギーを叩くと、前半は我慢のゴルフで全くスコアを伸ばせず混戦に拍車がかかる状況に。しかし11番でようやくバーディを奪うと、続く12番パー3でティーショットをグリーン脇のバンカーに打ち込みながら、そこからの第2打を直接カップに沈める起死回生のチップインバーディを決めて後続から1打のリードを奪った。
同じ組で回ったギャリガスが17番でパーセーブに失敗しそのまま1打差で迎えた最終18番、ウィルソンが3メートルのバーディパットを沈め、昨年2月のウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン以来となる約1年ぶりの勝利を飾った。実は前週のソニー・オープン・イン・ハワイでも連覇がかかっていたが無念の予選落ちに終わり、雪辱を胸に今大会に挑んでいた。
「昨日サスペンデッドになったときは日曜日までに72ホールを終えるのは絶対無理だと思っていた。でも幸いこうして決着をつけることが出来て本当に良かった」と喜びを噛みしめた37歳のウィルソン。2週間後に迫ったウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン(2月2〜5日/アリゾナ州、TPCスコッツデール)での連覇にも期待出来そうだ。
なお、昨季の国内男子ツアー賞金王で米ツアールーキーのベ・サンムン(韓)は通算17アンダー14位タイで4日間の競技を終えたが、一方で日本勢で唯一出場している今田竜二は、第3ラウンド終了時点で予選落ちを喫している。