E.エルス&R.グーセン下しB.グレイス2週連続V!
少年時代から憧れたヒーロー、アーニー・エルス(南ア)とレティーフ・グーセン(南ア)をプレーオフで下し、23歳のブランデン・グレイス(南ア)が前週のジョバーグ・オープンに続く欧州ツアー2連勝を飾った。
同ツアーと南アフリカのサンシャインツアー共催のボルボ・ゴルフ・チャンピオンズ(南ア、ザ・リンクス at ファンコート)は現地時間22日、最終ラウンドの競技を終了。2日目から首位を走ったグレイスが3番でダブルボギーを叩くなど苦しみながらも2アンダー71にスコアをまとめ、通算12アンダーでホールアウト。13番でイーグルを奪い最終ホールをバーディで締めくくったエルス(6アンダー67)とグーセン(3アンダー70)に並ばれたものの、プレーオフ1ホール目の18番パー5でただひとり2オンに成功。そこから2パットでバーディを奪い2人併せてメジャー5勝のビッグネームを破り、欧州ツアー優勝経験者のみが集うビッグイベントで2試合連続優勝の快挙を達成した。
「本当に信じられない。こんな大舞台で勝てたなんて…夢が叶った。人生最高のゴルフが出来た」と興奮冷めやまない様子のグレイス。昨年末Qスクール(プロテスト)をクリアしたばかりの新人が、子供の頃から憧れてきた母国のヒーローたちを下し、1995年にフレッド・カプルス(米)が達成して以来となる欧州ツアー初優勝からの2連勝をマークしたのだ。
しかし展開は厳しかった。首位タイからスタートしたものの、前半ライダーカップ2012年大会でヨーロッパチーム主将を務めるホセ・マリア・オラサバル(スペイン)に並ばれ冷や汗をかき、中盤以降何とか持ち直したが、本戦の最終18番では1.5メートルのバーディチャンスを決め切れずプレーオフに持ち込まれた。それでも最後まで諦めずプレーオフでは格上相手に若さを発揮。エルスとグーセンをアウトドライブする飛ばし屋ぶりをアピールし優勝をつかみ取った。
これで世界ランクは前週の258位からトップ100入りが確実。ローリー・マキロイ(北アイルランド)世代からまたひとり有望な若手の誕生だ。
その他上位陣は、通算11アンダー単独4位にニコラス・コルサーツ(ベルギー)が入り、通算10アンダー単独5位にチャール・シュワーツェル(南ア)。オラサバルは結局後半スコアを落とし、通算8アンダー単独6位で4日間の競技を終えている。