伏兵S.レビンが暫定トップ浮上! 今田の予選通過は微妙
ツアー未勝利のスペンサー・レビン(米)が、ビッグネームを向こうに回し暫定ながら単独トップに躍り出た。
コース凍結のために進行が遅れ、初日が日没サスペンデッドとなっていた米男子ツアーのウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン(アリゾナ州、TPCスコッツデール)は現地時間3日、第1ラウンドの続きと第2ラウンドの競技を行ったが、再び日没が近づきコースに30人強を残したまま2日連続の順延となった。
そんな中、この日第1ラウンドの続きと第2ラウンドを消化し、65-63の好スコアをマークしたレビンが通算14アンダーでトーナメントをリード。3打差の暫定2位にハリソン・フレイザー(米/15ホール終了時点)がつけ、通算8アンダー暫定3位タイに出場選手中もっとも世界ランク上位(6位)につけるウェブ・シンプソン(米)とルーキーのジョン・ハー(米)がつけた。また、前週のファーマーズ・インシュランス・オープンの最終日最終ホールに大崩れして優勝を逃したカイル・スタンレー(米)は、通算7アンダー暫定5位につけている。
まだ2日目だというのに11万6,000人強の大ギャラリーを集めたこの日。ファンのお目当てのフィル・ミケルソン(米)は通算4アンダー暫定22位タイにとどまっており、連覇のかかるマーク・ウィルソン(米)も通算3アンダー暫定35位タイに低迷。大物が本領を発揮出来ずにいる中、まだツアーで勝ち星のないレビンが目の覚めるようなプレーでノーボギーの8アンダー63を叩き出した。
圧巻はワンオン可能な17番パー4。ティーショットがグリーン奥のバンカーまで飛んでしまいチャンスホールでピンチに陥るが、第2打のバンカーショットがピンそば3メートルに着地すると、スルスルとカップに吸い込まれイーグル奪取に成功。日没が近づく中の鮮やかなイーグルショーに大ギャラリーの喝采が巻き起こった。
実はレビン、今から8年前の2004年、まだニューメキシコの学校に通っていたアマチュア時代にシネコックヒルズ(ニューヨーク)で行われた全米オープンに参戦し、ホールインワンをマークして13位タイに食い込んで話題になったことがある。その頃はすぐにでもツアーで活躍するのではないかと騒がれたが、27歳になった今も未だツアー未勝利。「自分を信じてベストを尽くしたい。結果はあとからついてくる」というレビンの週末の戦いぶりに注目したい。
日本勢唯一出場の今田竜二は3バーディ、3ボギーのイーブンパー71をマークし通算1オーバー暫定80位タイ。現時点でのカットラインは通算イーブンパーのため、決勝ラウンド進出は微妙な状況に追い込まれた。