K.ウェブ、“エース”で暫定首位浮上! 藍は一歩後退
ホールインワンをマークしたカリー・ウェブ(豪)が暫定トップに躍り出た。
米女子ツアー第2戦のホンダLPGAタイランド(タイ、サイアムCC)は現地時間17日、第2ラウンドの競技を行ったが、雷の影響で中断を余儀なくされ14人をコースに残したままサスペンデッドが決まった。そんな中、フロント9で4連続バーディをマークして波に乗ったウェブが、初日にポーラ・クリーマー(米)がホールインワンを達成した12番パー3でエースを奪取。14ホール終了時点で6つスコアを伸ばし、初日の2位タイから暫定ながら単独首位に浮上した。
2打差の暫定2位タイに申智愛(韓)とエイミー・ヤン(韓/14ホール終了時点)が続き、この日7アンダー65と爆発したキャロライン・ヘドバル(スウェーデン)が通算7アンダーでスーザン・ピーターセン(ノルウェー)、ナ・エン・チョイ(韓/14ホール終了時点)とともに暫定4位タイにジャンプアップ。また、ロレックスランキング(女子世界ランキング)No.1でディフェンディング・チャンピオンのヤニ・ツェン(台)も7アンダー65の好スコアで通算6アンダー暫定7位タイに大きく順位を上げた。
その他の注目選手では、ステイシー・ルイス(米/17ホール終了時点)が通算5アンダー暫定11位タイにつけ、ブリタニー・リンシコム(米)は通算4アンダー暫定13位タイ。元祖“天才少女”ミッシェル・ウィー(米)は通算1アンダー暫定27位タイにつけている。
一方、前日にエースを記録したクリーマーは通算1オーバー暫定40位タイ、17歳のアレクシス・トンプソン(米)は通算2オーバー暫定47位タイ、モーガン・プレセル(米)は通算5オーバー暫定60位タイと苦戦が続いている。
日本勢は初日単独首位の好発進を切った宮里藍が13ホールまで終えて2バーディ、1ボギーの1アンダー。通算6アンダーでツェンと同じ暫定7位タイに後退した他、宮里美香は初日と同じ72の平凡なスコアで通算イーブンパー32位タイ。諸見里しのぶは通算2オーバー47位タイにとどまり、上田桃子も通算3オーバー52位タイに低迷している。
暫定ながら単独トップに立ったウェブは12番のホールインワンについて「思い描いた通りに振れたのが良かったです。カップに入るところは見えませんでしたが、ギャラリーの歓声でわかりました。一番楽しかったのはスコアカードに『1』という数字を記入したときです」と会心のゴルフに満面の笑みを浮かべる。しかし「まだ金曜日。先はまだまだ長いです」と気を引き締めることも忘れないのは、後続には目の色を変えて連覇を目指すツェンや、ここのところの不振を吹き飛ばそうと張り切る申ら強豪が控えているから。ベテランのウェブにとって残り2日、気を抜けない展開が続きそうだ。