今年の全米オープンは悪戦苦闘の舞台に!?
今年の全米オープンは史上最難関となる!? こんな予想がゴルフ関係者の間で飛び交っている。
現地時間6月14日に開幕する全米オープンの舞台となるのは、カリフォルニア州サンフランシスコ近郊のオリンピックC。前回、同大会が行われた1998年より全長が373ヤード長くなり、7,170ヤード、パー70での開催となる。
サンフランシスコ近郊は“霧の”という枕詞がつくほどで、さらに太平洋から吹き付ける風が強ければ、選手たちはそのタフさに頭を抱えることになる。
「優勝スコアが(通算)イーブンパーになるようにセッティングされている」と言われる全米オープンだけに、いいスコアが出た翌年はセッティングを難しくする傾向にある。例えば1973年にペンシルベニア州オークモントCCが舞台となった際は、雨でコースがやわらかくなったとはいえ、ジョニー・ミラー(米)が『63』をマーク。すると、その翌年の舞台となったニューヨーク州ウイングドフットGCのコンディションは非常に難しく、優勝したヘイル・アーウィン(米)のスコアは通算7オーバーだった。
メリーランド州コングレッショナルCCで行われた昨年の全米オープン覇者、ローリー・マキロイ(北アイルランド)のスコアは通算16アンダー。やはり、雨でコースがやわらかくなりボールが止まったとはいえ、アンダーパーの選手が20人もいたのでは全米ゴルフ協会(USGA)のメンツに関わるとばかり、今年は難しいセッティングを施しているようだ。
USGAエグゼクティブ・ディレクターのマイク・デービス氏は、「全米オープンらしいタフなセッティングにしているだけ。我々の目的は精神的、肉体的、そしてショットのスキルという部分で選手をテストすることだ」とコメント。ティーの位置によっては最長で670ヤードにセッティングできる16番パー5をはじめ、エキサイティングなホールの多いオリンピックCだが、選手たちは悪戦苦闘を強いられるに違いない。