16歳アマのキム・ヒョージュ、最少スコア『61』で史上最年少V!
今季国内女子ツアーで公式戦を除き唯一4日間で開催されるサントリーレディスオープンゴルフトーナメントは10日、兵庫県の六甲国際ゴルフ倶楽部を舞台に最終ラウンドの競技を行い、この日6位タイからスタートした16歳のアマチュア、キム・ヒョージュ(韓)が11バーディを奪ってツアー最少スコアの11アンダー61をマーク。通算17アンダーまでスコアを伸ばし、日本ツアー初出場にして初優勝を飾った。16歳332日での優勝は宮里藍の記録を抜きツアー史上最年少記録となる。
単独首位の服部真夕が後続に5打差をつけて迎えた最終日。服部の独走態勢のまま終わるかと思われたが、思わぬ伏兵が現われた。服部が2番、5番とボギーを叩き失速する中、前日首位と7打差の6位タイにつけたキムが圧巻のゴルフを披露した。
出だし2ホール連続バーディで最高のスタートを切ると、4番から4連続バーディを奪取。9番でもスコアを伸ばして7アンダーで折り返すと、この勢いは衰えるところを知らず、後半にも14番から16番にかけての3連続を含む4バーディを量産してツアー最少スコアの『61』を叩き出した。結局72ホール競技の最少ストローク記録に並ぶ通算17アンダーまでスコアを伸ばし、7打差からの大逆転優勝を飾った。
16歳332日での優勝は、当時アマチュアだった宮里が2003年のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメントで樹立した18歳101日を大きく塗り替えるツアー最年少記録。さらにこの日奪った11バーディも、ツアー最多タイ記録と記録尽くめの優勝となった。また、この勝利で前週まで続いていた外国勢による5試合連続優勝が6試合に伸び、最長記録を更新している。
上位陣は、キムと同じく前日6位タイの佐伯三貴が7アンダー65で回り、通算13アンダーで単独2位。服部は2つスコアを落とし通算11アンダーで全美貞(韓)、一ノ瀬優希と並び3位タイで終戦した。前日4位タイの宋ボベ(韓)は通算10アンダーで単独6位。横峯さくら、ディフェンディング・チャンピオンのアン・ソンジュ(韓)が通算9アンダーで7位タイに入った。
その他、今季2勝の李知姫(韓)が通算8アンダー単独10位。森田理香子、笠りつ子が通算5アンダー12位タイで4日間の競技を終えている。