賞金ランクトップ10の中に米国勢はS.ルイスただひとり
更新日:2013/05/05 11:46
掲載日:2012/12/23 09:26
米女子ツアーには今年もまたアジアンタイフーンが吹き荒れた。
賞金ランクトップ10の顔ぶれを見てみると、1位が日米両ツアーで勝ち星を重ねたインビー・パーク(韓)。最終戦に勝ったチェ・ナヨン(韓)が2位に入り、3位がステイシー・ルイス(米)、4位にヤニ・ツェン(台)、そして5位に日本のエース宮里藍が食い込んでいる。
以下、リュウ・ソヨン(韓)、申智愛(韓)、アザハラ・ムニョス(スペイン)、スーザン・ピーターセン(ノルウェー)と続き10位がフォン・シャンシャン(中)の面々。特筆すべきは米ツアーでありながらアメリカ勢のトップ10入りはルイスひとりにとどまったこと。
11位から20位でも地元米国勢はクリスティー・カー(14位)、ポーラ・クリーマー(15位)、アンジェラ・スタンフォード(16位)の3人しかいない。これでは自国開催の大会が減り続けてもある意味仕方ない。たとえるなら国内女子ツアーのトップ20のうち、4人以外がすべて韓国、台湾、中国勢が占めるようなもの。ファン離れが加速しているのもわかるような気がする。
来季は日本から有村智恵、上原彩子が本格参戦。マスコミが「日本センセーション」の脅威を書き立てるのも、地元勢の地盤沈下に危機感を感じているから。
「次の世代が強くなるまでアメリカ復権のためツアーを引っ張る」と孤軍奮闘のルイスは頼もしいセリフを口にした。アメリカ勢として1994年のベス・ダニエル(米)以来18年ぶりにプレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手賞)に輝いたルイスだが、どうやら前途には厳しい現実が待ち受けていそうだ。