シーズン2勝 米女子ツアーの“顔”になった藍
更新日:2012/12/31 10:55
掲載日:2012/12/31 10:40
米女子ツアー7年目の戦いを終えた宮里藍は来る1月中旬からアリゾナ合宿を行い、2013年シーズンに向けた課題に取り組むという。
アリゾナはメンタルコーチのピア・ニールソン(スウェーデン)とリン・マリオット(米)両コーチの本拠地。そこで心技体すべての充実を図り来季への準備を整えることになる。
2012年の年頭にもやはり藍はアリゾナで合宿を行っていた。スイングチェックのため同地を訪れていたコーチの父・優氏は「アメリカに行って以来、最高の出来。文句のつけようがない」と娘のスイングに太鼓判を押した。
父が思った通りシーズン序盤は快進撃が続いた。ヤニ・ツェン(台)と丁々発止の優勝争いを演じ序盤戦であっという間に2勝を挙げた。そこまでは予定通り。賞金女王、はたまた最大の目標であるプレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手賞)にも手が届く勢いだった。
しかし中盤以降失速し最終的には賞金ランク5位(獲得賞金約133万5,000ドル=約1億1,500万円)にとどまり「後半上位が少なかったのは今後の課題」と本人もそう振り返った。
すべて納得が行く結果ではないが、選手の互選で“模範的選手”の贈られる“ウィリアム&モージー・パウエル賞”を受賞するなど、すっかりツアーの“顔”として定着した感がある。来季の藍はシーズンを通して浮き沈みのないプレーをすることがテーマになりそうだ。