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C.ペターソン激怒!「まるで魔女狩り」

更新日:2013/01/03 11:02
C.ペターソン激怒!「まるで魔女狩り」

 

 カール・ペターソン(スウェーデン)が、パターの一部を体に固定して支点とするアンカリング禁止のゴルフ規則変更案を痛烈に批判した。

 ロングパターや中尺パターをアンカリングして使用する選手の活躍が大舞台で目立つのと平行し、このストロークを規則上よしとするかどうかの論争が勃発。ゴルフの総本山、R&A(ロイヤル・アンド・エイシェント・ゴルフ・クラブ)とUSGA(米国ゴルフ協会)がこれを禁止する規則変更案を昨年11月末に発表している。

 規則を変更するかどうかは最終的に今年の春に決定されることになっており、2月28日までは各方面からのコメントや提案を受けつけ、これを考慮するという異例の展開。新規則は4年に1度の変更に合わせて2016年1月1日発効と言いながら「すでに禁止ありきでの提案だ」という声が噴出しているのが現状だ。

 そんな中、米男子ツアー開幕戦、ヒュンダイ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ(現地時間4日開幕/ハワイ、プランテーション・コース at カパルア)に出場するペターソンは、ベリーパター(中尺パター)使用者として「まるで魔女狩りだ」と怒りをあらわにしたのだ。

 ノースカロライナ州立大学の2年生から3年生になる間にベリーパターを使い始め、以来アンカリングしてプレーを続けてきただけに「40年続いてきたものを禁止するのは馬鹿げている。(アンカリングしてきた)俺の16年間はなかったことになるって言うのか?」と、ぼやいたのだ。

 確かに、長い間その是非は問われつつ、規則改正には至らなかったアンカリング禁止案が急に俎上に載せられたのは、キーガン・ブラッドリー(米)、ウェブ・シンプソン(米)、アーニー・エルス(南ア)がアンカリングしてメジャータイトルを手にしたから。

 R&AとUSGAのスタンスに首を傾げる選手は多く、さらにアンカリングしている選手たちはアンカリングした状態でのパッティング練習に長い時間を費やしてもいる。それだけに怒りの声は大きく、不穏なムードの中での開幕戦になりそうだ。

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