D.デュバル、下部ツアーから復活へ!
かつての世界ランクNo.1であるデビッド・デュバル(米)が、今季は米国下部のウェブ・ドットコム・ツアーに出場することになりそうだ。
デュバルは97年のミケロブ選手権でレギュラーツアー初優勝。そして2001年の全英オープンでメジャータイトルを手にするまでに13勝を挙げた実力者だ。しかしその後は心身ともに傷ついて表舞台から姿を消し、一時はツアーにまったく出てこない時期もあった。近年は再婚して妻や子供たちと過ごすうちに精神的に立ち直り、その姿を見かけられるようになってきたが、故障とは縁が切れず、昨年12月に息子とともにエントリーしたPNCファーザーサン チャレンジも故障で欠場してしまった。
だが、デュバルは希望を失ってはいない。「どこかでプレーするならウェブ・ドットコム・ツアーが良い。ここでシーズン最後の出場権を獲得するよ」と笑顔すら見せたのだ。シーズン最後の出場権とは、今年から変更になるツアー制度の中での大事な戦い。“ウェブ・ドットコム・ツアー・ファイナルズ”と呼ばれる最後の4試合は、その時点での同ツアー賞金ランキング75位以内の選手と、レギュラーツアーのフェデックスカップポイント126位から200位の選手が激突。ここでの獲得賞金上位50名が来季のレギュラーツアー出場権を手に出来ることになっている。
かつて、ゴルフに参入したばかりのナイキと契約し、同社契約プロとして初めてメジャーを制したデュバルは、再び同社のクラブとボールなどを使用して戦うことを決断した。契約について尋ねられると「何もサインなんかしていないけど、前に進むためにナイキと一緒にやることにしたんだ」とのみ答えている。
良い時のイメージを取り戻しつつあるデュバル。タイガー・ウッズ(米)が圧倒的に強かった頃、ただひとり対抗していたほどの男だけに、眠りから覚める日が待ち遠しい。