世代間抗争勃発!? 松山 vs. 谷口
松山英樹がプロ転向後初の大舞台に挑む。
国内男子ツアーの今季公式戦初戦、日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯が16日、千葉県の総武カントリークラブ 総武コースを舞台に開幕する。予選ラウンドではいきなりディフェンディング・チャンピオンの谷口徹、前戦優勝の松村道央と対戦することが決定した松山だが、実はこの2人とは因縁がある。谷口とは、まだアマチュアだった2年前の三井住友VISA太平洋マスターズで最終日最終組で激突。激しい優勝争いの末、最終18番でイーグルを奪った松山がプロ大会初勝利を飾った。一方の松村とは、前戦の中日クラウンズで優勝を争ったばかり。こちらは最後まで攻め続けた松山を松村が振り切って終わっている。
「パワーが勝つか、プロ25年の手堅いゴルフが勝つか、このコースだから楽しみ。プライドもあるし負けたくない」と言い切った45歳の谷口。この挑発を伝え聞いた松山は「何を答えればいいんですか」と戸惑う初々しさを見せたが、気持ちで負けることは決してない。「明日からのプレーで(2年前より)成長したところを見て欲しい。やっぱり負けたくない気持ちはあります」と言い切った。
今年で81回目の開催となる日本最古の歴史を誇る大会だが、松山に気負いはまったくない。それどころか「去年、谷口さんの最後のパットは覚えていますが、それ以外、日本プロはあまり記憶がない。どうしてですかね? マジメに学校に行っていたからじゃないですか」と口にしたほどのマイペースぶり。なにかと騒がしい周囲とは関係なく、21歳の若武者はビッグタイトルを狙っている。
昨季の賞金王だがここのところ不調の続く藤田寛之、2009年にツアー初優勝を挙げた思い出の大会で復活といきたい選手会長の池田勇太の2人にも注目があつまる。さらに今季は国内のレギュラーツアーでは史上初となるエージシュートを達成した“ジャンボ”こと尾崎将司、好調の片山晋呉らも参戦予定。今年のプロゴルファー日本一の称号は誰の手に!?