39位タイの松山、苦しみながらもメジャーが「楽しい」
日本勢で唯一予選を突破した松山英樹は好調なショットを活かしきれず、上位浮上はならなかった。
今季メジャー第2戦、第113回全米オープンは現地時間15日、ペンシルベニア州のメリオンGCを舞台に日没サスペンデッドとなった第2ラウンドの続きと第3ラウンドの競技を終了。予選を37位タイでクリアした松山は、第3ラウンドで1バーディ、5ボギーの4オーバー74とスコアを落としたが、通算10オーバーは39位タイと順位的にはそれほど後退することなく最終日を迎えることになった。
「ショット的には良かったけれど、パットが決まらず凄く苦しみました」と絞り出すように語った松山。11番スタートのこの日はボギーが先行したのものの、中盤の2番パー5でサードショットをピンそばにピタリと寄せてバーディ奪取。そこから波に乗るかと思われたが、5番でセカンドショットをバンカーに入れ、寄せきれずにボギー。続く6番もバンカーからパーセーブならず。7番パー4では距離のあるバーディパットを大きくオーバーさせ、返しも入らずスリーパットで3連続ボギーを叩くと「気持ちが切れた」と憮然とした表情。上がり2ホールは無難にパーをセーブし立ち直ったが、終盤の3連続ボギーが響いて上位進出を逃した。
それでもこの日はディフェンディング・チャンピオンのウェブ・シンプソン(米)と同組で回るなど、今後のゴルフ人生に貴重な経験を重ねている。フラストレーションが溜まる展開にも「なかなかこういう難しいセッティングで出来ないのですごい楽しいです」と言う松山は残り1日、再びサディスティックなコースで自らの限界に挑む。
一方昨季の日本ツアー賞金王・藤田寛之はこの日、第2ラウンドの続き5ホールを消化。耐えに耐えて予選カットラインの通算8オーバーで迎えた最終18番。ここをパーで凌げばメジャーで4日間プレーすることが出来たのだが、18番は第1ラウンドでダブルボギーを叩いた鬼門。そこで再びダブルボギーを喫して4オーバー74止まり。カットラインに2打足りない通算10オーバー85位タイで無念の予選落ちに終わった。
また塚田好宜は通算18オーバー144位タイ、上田愉尉は第2ラウンドで13オーバー83の乱調を演じ通算21オーバー単独151位。ともに下位で決勝ラウンド進出を逃している。