連覇狙う欧州選抜がリード! 米国選抜まさかの劣勢…
アウェイで戦う欧州選抜が連覇に向け最高のスタートを切った。
2年に一度、アメリカとヨーロッパが名誉と威信をかけてチーム戦で激突するソルハイムカップ。米コロラド州のコロラドGCを舞台に現地時間16日に行われた大会初日は、フォーサム(1つのボールを2人が交互にプレーする)4マッチとフォーボール(2人のうち良い方のスコアを採用)4マッチを行い、5勝3敗の欧州選抜がポイント5対3でリードした。
流れを決定づけたのは午前中行われたフォーサムマッチのトップバッター、アンナ・ノルドクビスト&キャロライン・ヘドバルのスウェーデンコンビ。欧州選抜のキャプテン、リサロッティ・ノイマン(スウェーデン)が“バイキング”のニックネームで呼ぶ2人が、ロレックスランキング(女子世界ランキング)2位のステイシー・ルイスと、売り出し中のリゼット・サラスの強力ペアを4アンド2で一蹴すると、続くスーザン・ピーターセン(ノルウェー)&ベアトリス・リカーイ(スペイン)組がアンジェラ・スタンフォード&ブリタニー・ラングのテキサスコンビを撃破し2連勝。するとリカーイは「これまでで最高の勝利。これ以上のスリリングな体験はない」と喜びを爆発させた。
第3マッチはモーガン・プレッセル&ジェシカ・コルダの米国選抜ペアがカトリオーナ・マシュー(スコットランド)&ジョディ・エワート(英)を3アンド2で破り一矢報いたが、第4マッチに登場したクリスティー・カー&ポーラ・クリーマーの最強コンビが格下のアザハラ・ムニョス(スペイン)&カリーン・イシャー(仏)組に良いところなく完敗。「流れが全くつかめなかった。ショットも悪かったけれどパターが全然入らなかった」と憮然とした表情で語ったカー。クリーマーとのコンビでのペアマッチはこれまで負けなしだっただけに落胆も大きかったようだ。
午前中のフォーサムで3ポイントを奪った欧州選抜の勢いは午後のフォーボールでも衰えず、ピーターセン&カルロタ・シガンダ(スペイン)組とヘドバル&キャロライン・マッソン(独)組が接戦を制して2ポイントをゲット。その後、ブリタニー・リンシコム&ラングのペアとカー&ミッシェル・ウィー組が米国選抜に2ポイントをもたらしたものの、ポイント5対3の欧州選抜リードで大会初日が終了。ホームで戦う米国選抜がルーキー揃いの“新生”欧州選抜に先制パンチを浴び、明日以降の巻き返しを余儀なくされた。
過去12回中、米国選抜は8勝を挙げており、ホームでは負けなしの6連勝中。スタープレーヤーを揃えた今回も負けるわけにはいかない。一方の欧州選抜には前回に続く大会連覇がかかっている。果たして最後に笑うのはどちらのチームなのだろうか…?