谷原、3年ぶりVに王手! 石川は4位タイ浮上「明日ビッグスコア出す」
次週日本代表として世界の舞台で戦う2人が好位置で最終日を迎える。
国内男子ツアーの三井住友VISA太平洋マスターズは16日、静岡県の太平洋クラブ 御殿場コースを舞台に第3ラウンドの競技を終了。首位に2打差の2位タイからスタートした谷原秀人が5アンダー67をマークして通算14アンダーとし、後続に2打差をつけて単独トップに躍り出た。前日6位タイの石川遼は2アンダー70で回り通算9アンダー4位タイに浮上している。
来週石川とともにワールドカップ(現地時間21〜24日/豪、ロイヤル・メルボルンGC)に出場する谷原が会心のゴルフを披露した。序盤に2番、3番で連続バーディを奪うと、5番からも3連続でバーディ奪取に成功。5アンダーで折り返した後半は、スコアを伸ばせなかったものの5アンダー67でプレーして通算14アンダーとし、2010年のVanaH杯KBCオーガスタ以来3年ぶりとなるツアー通算10勝目に王手をかけた。
一方、2010、12年に次ぐ大会3勝目を狙う石川は、序盤我慢の展開を強いられるも6番、8番でバーディを奪って2アンダーでハーフターン。後半は4つのバーディを奪いながらも14番でダブルボギーを叩くなど出入りの激しいゴルフでイーブンパーでとどまり2アンダー70。首位の谷原に5打差の通算9アンダー4位タイでホールアウトした。
逆転での連覇を狙う石川だが、前日池に2度入れてしまいダブルボギーを叩いた最終18番ではラッキーな場面もあった。ファーストカットから放った第2打はグリーンに届かず2日連続で池につかまったかに思われたが、幸運にもバウンドして脱出し、なんとか池をまぬがれた。「大ラッキーでした」と語った石川は第3打で絶妙なアプローチを見せ、きっちりバーディを奪い最終日につながるゴルフを見せた。「明日ビッグスコアを出せるように頑張る」と意気込みを見せた石川の猛チャージに期待したい。
その他上位陣は、最終18番でイーグルを奪取した川村昌弘が通算12アンダー単独2位、予選ラウンドのトーナメントリーダー小田孔明が1つスコアを落とし、通算10アンダー単独3位。石川と並ぶ4位タイに片山晋呉、近藤共弘、山下和宏、冨山聡が名を連ねている。昨季賞金王の藤田寛之は5つスコアを伸ばして通算5アンダー14位タイ、選手会長の池田勇太は1オーバー73を叩いて通算4アンダー17位タイに後退している。
前日12位タイに浮上した松山英樹は、背中痛の影響か中盤以降で3ボギーを叩いて2オーバー74。通算3アンダー21位タイに順位を落としている。