松山、賞金王決定か!? シード権争いも佳境
松山英樹が史上初のルーキー賞金王を目指して戦いに挑む。
28日開幕の国内男子ツアーフルフィールド最終戦、カシオワールドオープンゴルフトーナメント(高知県、Kochi黒潮カントリークラブ)に臨む松山は、今季すでに1億6,107万6,781円を稼いで賞金ランキング首位を快走している。2位の金亨成(韓)との差は約4,300万円。今大会終了後、金との差が次週行われる今季最終戦、ゴルフ日本シリーズJTカップ(12月5〜8日/東京都、東京よみうりカントリークラブ)の優勝賞金4,000万円より多ければここでタイトルが決定する。
前週のダンロップフェニックストーナメントでは6位タイに終わり、単独2位に入った金に差を詰められた松山。その時「残り2試合のうち1つは勝つつもりでやりますよ」と宣言しており気合は十分だ。来季は米男子ツアー常駐が決まっているだけに、賞金王タイトルで国内ツアーを盛り上げておきたいところ。
2位の金が必死で戦うのはもちろんだが、松山と約5,300円差ながらまだ逆転の望みを捨てていない片山晋呉からも目が離せない。これまで何度も賞金王に輝いてきた片山は、先月のコカ・コーラ東海クラシックで約5年ぶりの勝利を挙げると、その後出場した大会6戦中5戦でトップ10フィニッシュを果たすなど好調をキープ。このまま引き下がるとは思えないだけに怖い存在だ。
一方、前週日本代表として国別対抗戦 ISPSハンダ・ワールドカップゴルフに出場し、団体戦3位タイと存在感を見せた石川遼、谷原秀人も参戦。ディフェンディング・チャンピオンの黄重坤(韓)は今季初優勝を狙う。
今大会終了後の賞金ランク上位70人までが獲得する来季シード権をめぐるサバイバルレースは泣いても笑っても今大会が最後。今年はどんなドラマが生まれるのだろうか。