A.スコット、必勝スケジュールで2014年に臨む
マスターズ王者アダム・スコット(豪)が、これまでにないスケジュールで2014年に臨む。
2014年の米男子ツアー初戦で、前年のツアー優勝者のみが出場を許されるヒュンダイ・トーナメント・オブ・チャンピオンズは現地時間3日、ハワイ州のプランテーション・コース at カパルアを舞台に開幕。世界ランクNo.1のタイガー・ウッズ(米)、フィル・ミケルソン(米)のビッグネーム2人が欠場するため、スコットは目玉選手として参戦する。
昨年のマスターズで豪州勢として初めてグリーンジャケットに袖を通したスコットは、12月には母国オーストラリアでも大暴れし、世界ランクNo.2としての実力を十分に示した。だが、今年はこの大会をプレーし、翌週のソニー・オープン・イン・ハワイ(ハワイ州、ワイアラエCC)に出場した後、6週間のオフを取ることを宣言。2002年の初出場以来プレーしてきたWGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権(現地時間2月19〜23日/アリゾナ州、ザ・ゴルフクラブ at ダブマウンテン)も欠場するというのだ。
ここ3年連続で1回戦負けしている相性の悪いマッチプレーを回避したスケジュールは、マスターズ連覇をにらめばこそ。豪州勢は世界のあちこちでプレーして実力をつけているが、やはり北半球の冬に自国のナショナルオープンなどに参戦すれば、どこかで休みを取らなければならない。若武者だったスコットも33歳になり、その辺りを考慮に入れたのだろう。
マスターズだけではない。今年のスコットには世界ランクNo.1になるという大目標もある。そのためにはしっかりとした計画を立ててシーズンを乗り切り、メジャーを中心とした大きな試合で結果を出すことが必要。そこで西海岸シリーズをスキップする思い切った策に出たのだ。
試合数を減らし、集中して結果を出す“タイガー方式”で挑む2014年のスコット。それだけに、出場する試合はすべて勝つという気持ちは強く、新年初戦から全力プレーが見られるに違いない。(STATS-AP)