石川らが2014年初戦に挑む! 日本勢7人参戦、松山は欠場
石川遼をはじめとする7人の日本勢が新春のハワイに殴り込みをかける。
米男子ツアーのソニー・オープン・イン・ハワイが現地時間9日、ハワイ州ワイアラエCCを舞台に開幕する。今季米ツアーを主戦場にする石川に加え、米ツアー1勝の今田竜二、米ツアー常駐経験のある谷原秀人、宮里優作、池田勇太、川村昌弘、武藤俊憲が出場する。
米ツアー2年目の石川は、今年こそレギュラーシーズンだけで次のシーズンの出場権を得るべく、早い時期に賞金を稼ぐことを画策している。同時に日本ツアー選手会副会長で海外アドバイザリー担当として情報収集に精を出すことも忘れない。タブレット端末を使用して、オンラインでレジストレーションできるシステムの大会とあって、その様子を撮影。日本ツアーが参考にできるように配慮しているのだ。
昨季、米ツアーのレギュラーシーズン終了後、下部の“ウェブ・ドットコム・ツアー”との入れ替え戦を経て出場権を得た今シーズンのうち、2013年に行われた試合ですでに賞金を積み重ねており、終盤の日本ツアーでもプレー。合間を縫ってワールドカップ、タイランドゴルフ選手権、ザ・ロイヤルトロフィにも出場しているだけに、オフはわずかに2週間しかなかったが、それでもトレーニングでパワーアップした体で2年目のツアーに挑む。
また、昨季に引き続き、日本ツアー選手会長を務める池田は、風とグリーンの読みが結果を左右するワイアラエCCへの対策をしっかりと練った。大会3日前にはコースではなくダイヤモンドヘッドへのトレッキングを行い、トレーニングと同時に上空からコース周辺の風向きをチェック。翌日の練習ラウンドにはクラブチャンピオンを伴ってグリーンの芝目などについて念入りに下調べした。それだけではない。1983年大会(当時はハワイアン・オープン)で日本人初の米ツアー優勝を成し遂げた大先輩、青木功にも教えを乞うなど、万全の準備を整えて大会に臨む。
一方、松山英樹は直前になって欠場を表明した。昨年、日本ツアー史上初めてルーキーとして賞金王になったが、同ツアーの昨季最終戦の欠場を余儀なくされた左母指手根中手関節炎は完治していない。予定通り3日に渡米したもののコースには姿を見せず、違う場所でトレーニングと練習に励んでいたことが、所属する東北福祉大ゴルフ部の阿部靖彦監督によって伝えられてはいたが、周囲はその動向を気にし続けていた。
プロアマ戦が行われた大会前日になって、ようやくコース入り。予定通りプロアマには出場したことで、関係者はほっと胸をなでおろしていた。ところがプロアマ終了後、本戦を欠場することを表明。松山の代わりにロバート・ストレブ(米)が出場する。