81回目の“誕生日”を迎えたオーガスタナショナル
更新日:2014/01/15 11:46
掲載日:2014/01/15 11:37
ゴルフの祭典 マスターズの舞台、オーガスタナショナルGC(米ジョージア州)が、1月13日(現地時間)に81回目の“誕生日”を迎えた。
球聖ボビー・ジョーンズとアリスター・マッケンジー博士が共同設計したオーガスタナショナルは、1933年1月13日にオープンした。その翌年の4月に行われたのが第1回マスターズトーナメント。当時はまだ「オーガスタナショナル・インビテーショナル」と呼ばれていた。
第1回大会の優勝者はホートン・スミス(米)。翌年の第2回大会でジーン・サラゼン(米)が勝ち、大会は徐々に大きく、注目度も高くなっていく。大会正式名称が現在のマスターズとなったのは、1939年のことだった。
やがて、アーノルド・パーマー(米)が出現し、さらにジャック・ニクラウス(米)が大会史上最多の6勝を重ねるなど、大会に出場することが世界中のゴルファーの憧れとなった。人種差別の色が濃い南部で、限られた者だけがメンバーとなることを許された大会という事情を乗り越えて、リー・エルダー(米)がアフリカ系アメリカ人として初めて出場したのは1975年のことだった。
1997年にはプロになったばかりのタイガー・ウッズ(米)が記録づくめで大会初優勝。以来、2005年までに同大会で4勝しており、今年はメジャー15勝目をかけて全力で調整を続けている。
元々は果樹園だった土地に作り上げられた名コースが、名手たちの戦いをパトロンとともに見守り続けて81年。今年(4月10日開幕)最後にここで笑い、グリーンジャケットに袖を通すのは果たして誰なのか。日本からは松山英樹も2年ぶり3度目、プロとして初めての出場を決めており、優勝争いに絡めるかどうかにも注目だ。