米女子ツアー開幕! L.コ首位タイ発進、藍は77位タイ出遅れ
16歳のスーパールーキー、リディア・コ(ニュージーランド)が、プロ転向後初の米女子ツアー優勝に向けて最高のスタートを切った。
同ツアーの今季開幕戦、ピュアシルク・バハマLPGAクラシックは現地時間23日、バハマのオーシャンクラブGCを舞台に第1ラウンドの競技を終了。コは6バーディ、1ボギーの5アンダー68をマークし、ミーナ・リー(韓)とともに首位タイに立った。
パー3以外の14ホールでフェアウェイを外したのはたった2ホール。パーオンしなかったホールも4つだけという安定したショットを披露すると、パットも落ち着いて決めてバーディを量産。ルーキーらしからぬ貫録を漂わせていた。アマチュア時代にすでに米ツアーで2勝を挙げ、昨年10月のプロ転向後にも、ツアー競技ではないがトッププレーヤーたちが揃った台湾の試合で優勝している実力者ならではだ。
「スコア以上に内容がよかったと思っています。途中までは3アンダーでも素晴らしいスコアだと思っていたけど、もっといいプレーができるようになった。たくさんチャンスがあったし、パットも自分が打ちたいと思うラインに打てた。時々左や右に外れましたけど。惜しいのもあったけど、グリーンの目が大きく影響しているから」と、コは無邪気な笑顔を見せた。
プロ転向を宣言して昨季最終戦のCMEグループ・タイトルホルダーズに出場し、スポーツマネジメント会社最王手のIMG(International Management Group)との契約を締結。コーチ、キャディを変えた上にキャロウェイゴルフと用具契約を結ぶなど身辺は大きく変化したが「たしかに大きく変わりました。でも私はチャレンジしたかったんです」と胸を張り、大物ぶりを見せつけた。
首位の2人に1打差の3位タイには、ロレックスランキング(女子世界ランキング)3位と出場選手中最高位のステイシー・ルイス(米)やジェシカ・コルダ(米)ら10人がひしめいている。選手にとって名誉と言われる平均ストローク数No.1のベア・トロフィを昨季獲得したルイスは「今年の目標は(ロレックスランク)No.1の座に返り咲くこと」と言い切り、こちらも開幕戦Vを虎視耽々と狙っている。
だが、首位タイに2打差の13位タイには、チェ・ナヨン(韓)やモーガン・プレッセル(米)ら11人が控え、さらに1打差の24位タイにはポーラ・クリーマー(米)ら9人がつける混戦模様。開幕早々、米女子ツアーの戦いは熱い展開を見せている。
日本勢は、1アンダー72でプレーした上原彩子の33位タイが最高で、野村敏京がイーブンパー73で38位タイ。エースの宮里藍は18ホールで37パットとグリーン上で苦しみ、2バーディ、4ボギーの2オーバー75と崩れ、首位タイに7打差の77位タイと出遅れている。