石川、惜しい! 2打差で初V逸 松山有終16位タイ
初Vはお預けになったが、日本期待のエースたちが上位戦線を盛り上げた。
米男子ツアーのファーマーズ・インシュランス・オープンは現地時間26日、カリフォルニア州サンディエゴのトリーパインズGC(サウスC)を舞台に最終ラウンドの競技を終了。タイガー・ウッズ(米/3日目でカット)、フィル・ミケルソン(米/腰痛により棄権)が姿を消し、本命なき戦いとなったこの日、まれに見る混戦に石川遼、松山英樹の同級生コンビが躍動。しかし惜しくも米ツアー初優勝はお預けになった。
前日6位タイに浮上し「最終日は5アンダーを目指す」と初Vを視野に最終ラウンドをスタートさせた石川は、出だし3ホールで2バーディを奪う最高の立ち上がりを見せ、トップと1打差にピタリ。しかし7番でボギーを叩くとなかなかチャンスを作れず我慢の展開が続く。それでも18番をバーディで締めくくり2アンダー70をマークし通算7アンダーでフィニッシュ。勝ったスコット・スターリングス(米)に2打差の7位タイで4日間の競技を終えた。
アメリカ初優勝は逃したもののV争いのプレッシャーの中、難コース、難コンディションにも崩れることなくスコアを伸ばしたのは大きな収穫。しかもパーオンした際のパット数は4日間平均1.604で部門別ランキング1位と課題のパッティングに成長をうかがわせた。これで2013-14シーズンは早くもトップ10入りが2回目。初優勝も遠くないことを実証して見せた。また、フェデックスカップポイントは今大会で85ポイントを追加し、今季のトータル425ポイント。昨季のシード獲得ラインから見ると400ポイントが目安となるため、石川の来季のシード権獲得はほぼ確実となった。
一方の松山も6バーディ、3ボギーの3アンダー69と4日間の自己ベストスコアをマーク。通算5アンダーとし、前日の27位タイから16位タイに順位を上げ、こちらも2014年初戦を上々の形で締めくくった。
混戦を制したスターリングスは最終日4アンダー68をマーク。通算9アンダーでジェイソン・デイ(豪)、崔京周(韓)、グラハム・デラート(カナダ)、パット・ペレス(米)、マーク・リーシュマン(豪)に1打差をつけ2年ぶりツアー通算3勝目を挙げた。
尚、谷原秀人は決勝ラウンド進出を逃している。