川村、暫定5位タイ好発進! 首位はL.ウェストウッド
川村昌弘が欧州ツアー初優勝に向けて最高のスタートを切った。
日本勢3人が出場している欧州、アジア両ツアー共催のメイバンク・マレーシアン・オープンは現地時間17日にマレーシアのクアラルンプールG&CCを舞台に開幕したが、午後の雷で約1時間15分中断。42人がホールアウトできずに日没サスペンデッドとなった。
そんな中、この日17ホールを回った川村が、7アンダー65でホールアウトした暫定単独トップのリー・ウェストウッド(英)に3打差の暫定5位タイにつけた。出だしの1番こそボギーとしたが、2番、3番の連続バーディで勢いに乗ると、5番、9番、10番とバーディを重ねて4アンダーまでスコアを伸ばす。15番で2つ目のボギーを叩いたが、16番のバーディですぐに取り返し、17番をパーとしたところでサスペンデッド。暫定ながらトップとは3打差とあって、翌日に持ち越された18番、そして第2ラウンドでどこまでスコアを伸ばせるか楽しみだ。
暫定ながら単独首位に立ったウェストウッドは、初のメジャータイトルをかけて挑んだ先週のマスターズは単独7位。優勝には手が届かなかったが、今季のベストフィニッシュに気分を良くして今大会に臨んでいる。「前の週のヒューストンでいいプレーができたので、弾みをつけてマスターズに入れたんだ。そこでも7位といい結果を残せて、その勢いのまま今日もプレーできて嬉しいよ。いいスタートが切れてよかった。今週はこのまま行きたいね」と、初日のラウンドに満足した様子のウェストウッド。欧州ツアーの競技になる2年前の1997年に本大会を制しており、思い出の大会で2012年ノルデア・マスターズ(欧州ツアー)以来の勝利を挙げるべく気合を入れ直している。
ウェストウッドと1打差の暫定単独2位でホールアウトしたのは、飛ばし屋で知られるニコラス・コルサーツ(ベルギー)だ。2012年に行われた前回のライダーカップでは、初日にウェストウッドと組んで最高のプレーを繰り広げ、タイガー・ウッズ(米)&スティーブ・ストリッカー(米)組を撃破。チームに勝利をもたらしている。だが、その後は今一つ結果が残せず、昨季は欧州ツアーでトップ3入りが1度もなかった。それだけに「こんなラウンドを1月1日から待っていたんだ」と満面の笑み。復活のきっかけとなるプレーをさらに続けようと意気込んでいる。
その他の日本勢2人は、小林正則が1オーバー73でホールアウトして暫定61位タイ、片岡大育は5オーバー77でホールアウトして暫定117位タイと出遅れていたが、2日目の競技前に棄権している。
この他の主な選手は、エドアルド・モリナリ(伊)、プラヤド・マークセン(タイ)が3アンダー69で回り暫定9位タイ。キラデク・アフィバーンラト(タイ)、マッテオ・マナセロ(伊)、フランセスコ・モリナリ(伊)が1アンダー71でプレーして暫定28位タイ。ルイス・ウーストハウゼン(南ア)、トンチャイ・ジェイディ(タイ)がイーブンパー72でホールアウトして暫定40位タイにつけている。