川村、8位タイの好位置キープ 小林は予選落ち
強豪が集う大会で20歳の川村昌弘がトップ10圏内をキープした。
欧州、アジア両ツアー共催のメイバンク・マレーシアン・オープンは現地時間18日、マレーシアのクアラルンプールG&CCを舞台に荒天サスペンデッドとなった第1ラウンドの続きと第2ラウンドの競技を終了。第1ラウンドを5位タイで終えた川村は、第2ラウンドも出だし(10番スタート)からバーディ攻勢をかけ前半だけで4バーディ(1ボギー)の猛攻。後半ボギーがかさんだが、6バーディ、4ボギーの2アンダー70にスコアをまとめ、通算6アンダー8位タイの好位置を守った。
アマチュア時代、ナショナルチームの一員として世界を相手に戦って来た若武者は、以前から海外志向が強く、今回も国内開幕戦を欠場し、敢えて欧州&アジアのビッグネームが出場する今大会にエントリーしてきた。残り2日、川村らしい“感性のゴルフ”で優勝争いの一角を担いたい。
一方、昨年の日本オープンゴルフ選手権競技を制した小林正則は苦戦。第2ラウンドのスタートホール(10番)でいきなりダブルボギーを叩いてつまずくと、5つバーディを奪ったものの同じ数だけボギーを叩き2オーバー74。カットラインに2打及ばず通算3オーバー84位タイで決勝ラウンド進出を逃した。
またもうひとりの日本勢、片岡大育が第2ラウンドスタート前に棄権したため、決勝ラウンドは川村ひとりが孤軍奮闘することになる。
上位戦線は元世界No.1、リー・ウェストウッド(英)が6アンダー66をマークし、通算13アンダーで前日に続き単独トップの座を確保。7、8週間ほど前から新コーチ、マイク・ウォーカー氏に師事し「あっという間にショットが良くなった」と、この日もバーディパットはすべて2メートル以内と絶好調。勝てばアジアでの勝ち星を『13』に伸ばすウェストウッドの完全優勝なるかに注目だ。
その他、通算9アンダー2位タイにアントニオ・ラスカナ(フィリピン)と飛ばし屋ニコラス・コルサーツ(ベルギー)が続き、通算8アンダー単独4位にダニー・ウィレット(英)がつけている。