故郷で英気を養った有村に注目! レクシー、I.パークらも出場
有村智恵が故郷・熊本での一戦で英気を養い、主戦場の米女子ツアーに戻ってきた。
現地時間1日から開催される同ツアーのノース・テキサスLPGAシュートアウト(テキサス州ラスコリナスCC)に出場する有村は、クラフト・ナビスコ選手権終了後に一時帰国。2週前にジュニア時代から馴染みの深い地元の熊本空港カントリークラブで行われた日本女子ツアー、KKT杯バンテリンレディスオープンに参戦した。
残念ながら結果は23位タイと平凡なものだったが、懐かしい場所の空気とファンの声援を力に変えて、ハードな場所で再び戦う。狙うのはもちろん初優勝。なかなか結果が出ずにフラストレーションがたまることがないとは言えないが、それを乗り越えて自分のゴルフさえできれば、結果はおのずと付いてくるはず。持ち前のアグレッシブなプレーで、ライバルたちを蹴散らそうと目論んでいる。
一方メジャー初制覇以来、初の実戦出場に燃えているのがレクシー・トンプソン(米)だ。序盤戦6試合で2度トップ5入りした好調さをキープし、シーズン最初のメジャー大会、クラフト・ナビスコ選手権で優勝したレクシーは、恒例のポピーズ・ポンド(池)への“歓喜のダイブ”を敢行。祝福の輪に包まれたが、その後の約1か月間は2つしか試合がなかったものの、いずれの大会にも出場せず、ショートゲームを磨くことに専念した。「今季は1年を通して変わらないポジティブな姿勢で臨もうと思っています。(メジャー優勝の後)アーノルド・パーマーから祝福の手紙をもらった」と、嬉しさをエネルギーに変えてシーズン2勝目を狙っている。
また、大会初代女王のインビー・パーク(韓)は連覇に向けて意欲満々だ。破竹の勢いだった昨季序盤戦の3勝目を挙げた大会に戻ってきて、「ディフェンディング・チャンピオンとして大会に臨むのはいつもいい気分です。昨年と同じことをするというのが難しいのはわかっているけれどトライします」とV宣言。絶妙なタッチでライバルたちを驚かせるパッティングが今季は鳴りを潜めていたが、ここ2戦連続トップ5入りと復活の狼煙も上げているだけに、自他ともに大きな期待の中でプレーし、ロレックスランキング(女子世界ランキング)No.1の貫録を見せつける。
先週、優勝してロレックスランクNo.2に浮上したリディア・コ(ニュージーランド)は出場しないが、コの台頭で同ランクNo.4に転落したスーザン・ピーターセン(ノルウェー)、前週大会2位のステイシー・ルイス(米)、今季1勝のミッシェル・ウィー(米)らも揃って参戦し、激戦を繰り広げる。
来週行われる日本ツアーの今季公式戦初戦、ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ(5月8〜11日/茨城県、茨城ゴルフ倶楽部 西コース)に出場する宮里藍と宮里美香は欠場。日本勢はこのほか上原彩子、野村敏京が出場する。有村と同じ米ツアー2年目の上原、好調の野村のそれぞれの戦いぶりが楽しみだ。