松山、7位タイ好発進! 首位はA.カブレラ
松山英樹が2試合連続予選落ちから立ち直る気配をみせている。
米男子ツアーのウェルズ・ファーゴ選手権は現地時間1日、ノースカロライナ州クエールハローCで第1ラウンドを行い、6アンダー66でプレーしたメジャー通算2勝のアンヘル・カブレラ(アルゼンチン)が単独首位に立った。1打差の2位タイでフィル・ミケルソン(米)、マーティン・フローレス(米)が追走し、さらに1打遅れた4位タイからスチュワート・シンク(米)、ウェブ・シンプソン(米)、ジョナサン・バード(米)が追う展開となっている。
首位から5打以内に43人がひしめく大混戦の中、日本勢唯一出場の松山も奮闘。出だし10番(インスタート)パー5で3.7メートルのバーディパットを沈めると、12番では14メートル弱のバーディパットをねじ込む。続く13番でもバーディを奪い、15番パー5では第3打を60センチにピタリとつけるスーパーショットで序盤で4つ目のバーディ。前半で4アンダーまでスコアを伸ばしてハーフターンする。
後半は2バーディ、3ボギーとやや失速したものの、パー5すべてでバーディを奪うショットの冴えを披露して3アンダー69。カブレラと3打差の7位タイとツアー初優勝に向けて好スタートを切った。
左手の故障で不安を抱え、マスターズ、RBCヘリテイジと2試合連続で予選落ちしてしまった。だが、先週は試合に出ず休養した甲斐あって、思うような練習がようやくできるようになり本来の実力を徐々に発揮。ヒゲ面でたくましさをのぞかせながら、メジャー王者が上位にずらりと並ぶ激戦に挑んでいる。
一方、2位タイ発進のミケルソンは過去3勝を誇り16回連続で予選を突破していたマスターズで予選落ちをした屈辱を振り払いたいところ。この日は、風の強い午後スタートで、後半は1ホールしかフェアウェイをとらえられなかったが、それでもしっかりとスコアメイクし「今年はずっと初日が悪いので、今日いいスコアで回ることが大事だったんだ」と笑顔を見せた。
松山と並ぶ7位タイにローリー・マキロイ(北アイルランド)、ビジェイ・シン(フィジー)、マーティン・カイマー(独)、ジャスティン・ローズ(英)。2アンダー70の16位タイにレティーフ・グーセン(南ア)、1アンダー71の23位タイにザック・ジョンソン(米)、リー・ウェストウッド(英)らがおり、イーブンパー72の44位タイにジム・フューリック(米)、パドレイ・ハリントン(アイルランド)、ジェフ・オギルビー(豪)がいる。
次週には“第5のメジャー”と呼ばれるツアーの本拠地TPCソーグラス(フロリダ州)が舞台のザ・プレーヤーズ選手権が控えており、その前哨戦という意味合いも強い今大会で各選手が虎視眈々と白星を狙っている。