石川、2年ぶりV射程圏内! 金亨成が首位堅守
ツアー通算10勝の石川遼が序盤の貯金を生かし、優勝戦線に踏みとどまった。
国内男子ツアーの中日クラウンズは3日、愛知県の名古屋ゴルフ倶楽部 和合コースを舞台に第3ラウンドの競技を終了した。4位タイからスタートした石川は後半に3ボギーを叩くなど4バーディ、4ボギーのイーブンパー72でホールアウト。前日と同じ通算6アンダーとスコアを伸ばすことはできなかったが、2012年三井住友VISA太平洋マスターズ以来の白星を狙える3位タイに順位を上げた。
最終18番パー4で右ラフからの2打目をパーオンできず、アプローチも距離が残ってボギーフィニッシュとなった石川。それでも単独首位の金亨成(韓)とはまだ3打差と逆転は十分可能だ。昨季は主戦場の米ツアーで予選落ちを繰り返し、入れ替え戦のサバイバルレース行きを余儀なくされたものの、土壇場でシード権をつかみ取って技術面だけでなくメンタル面でも成長。一回り大きくなって国内に凱旋した男が、『58』という衝撃的なスコアをマークして制した2010年以来の大会2勝目に照準を合わせている。
一方、第2ラウンドでトップに浮上した金はこの日も安定したプレーを披露。難しいコンディションの中でイーブンパー70にスコアをまとめ、通算9アンダーでフィニッシュ。およそ1年ぶりとなるツアー3勝目のチャンスを手繰り寄せた。
その他、首位と2打差の単独2位に、今季2試合に出場して14位タイ、5位タイと好調の近藤共弘が続き、通算5アンダー5位タイにディフェンディング・チャンピオンの松村道央、谷口徹、今野康晴の3人。通算4アンダー単独8位に岩田寛、通算3アンダー9位タイに小田孔明、ともに4アンダー66で回った鈴木亨と桑原克典が、谷原秀人、藤本佳則と並ぶ通算2アンダー11位タイ。通算1アンダー16位タイに永久シードの片山晋呉、重永亜斗夢、通算イーブンパー24位タイに宮里優作の面々が名を連ねている。