P.ミケルソン優勝戦線浮上! 松山後退38位タイ
フィル・ミケルソン(米)、ローリー・マキロイ(北アイルランド)の両ビッグネームがムービングデーにリーダーボードを駆け上がりる中、松山英樹は後退を余儀なくされた。
米男子ツアーのウェルズ・ファーゴ選手権は現地時間3日、ノースカロライナ州のクエールハローCを舞台に第3ラウンドの競技を終了。前日、3試合ぶりの予選通過を果たした松山だったがこの日はショットとパットが噛み合ず1バーディ、1ボギーのイーブンパー72止まり。通算3アンダー38位タイに順位を下げた。
「アイアンは良い方向に向かっていますけど、ティーショットとグリーン周りが酷かった。(課題は)ティーショットのタイミングのつかみ方とパットだと思う」と反省の弁が口をついた松山。それでも「ミスが許容範囲の中に収まっているのでまだまだ行けるのかなと。グリーンのスピードをつかめればアンダー(パー)も行ける」と気持ちを切り替え「明日こそは!」と最終日のチャージを誓う。左手親指の故障の影響はないとはいえないが表情は決して暗くはない。本人の言葉通り明日こそショットとパットが噛み合ったゴルフを見せてもらいたい。
一方、上位戦線には異変が。前日『75』を叩き30位タイに低迷していたミケルソンが、コースレコードかと思わせる9アンダー63の猛チャージを見せ、通算11アンダー単独3位に浮上したことでリーダーボードは様変わり。単独トップのJ.B.ホームズ(米)が通算13アンダー、単独2位のマーティン・フローレス(米)が通算12アンダーと僅差でミケルソンを上回っているが、今大会で7度トップ10入りしているミケルソンが本来居るべき場所に収まり、俄然展開が面白くなってきた。
フロント9で1イーグル、5バーディを奪い7アンダー29をマークしたミケルソンはノーボギーのラウンドに「とても意義のある一日だった」と達成感を滲ませた。「すべてが噛み合った。ティーショットからグリーンまで、良いショットを打ってパットを決める、それが今年は出来ていなかったけれど今日は出来ていた」と手応えを口にする。ミケルソンのシーズン初Vなるかも注目だ。
また、この日はマキロイも7アンダー65の好スコアで通算6アンダー11位タイに急浮上。最終日の逆転優勝に望みを繋いでいる。