R.マキロイが帝王J.ニクラウスから受けた秘策とは?
ローリー・マキロイ(北アイルランド)が、帝王ジャック・ニクラウス(米)の言葉を胸にメジャータイトル獲りを狙う。
過去2回の開催とは表情を変えたパインハーストNo.2(ノースカロライナ州)が舞台の第114回 全米オープン(現地時間12日開幕)。その優勝候補の中でもブックメーカー(GOLFodds.com)の一番人気(オッズ=10/1)であるマキロイは、2011年大会に続く優勝に向けて、ある秘策を施していたことを明かした。
2011年のマスターズでメジャー初制覇を目前にしながら、最終日後半で自滅して悔しい思いをしたマキロイ。それでも次のメジャー大会、全米オープンで見事な勝利を収め、翌年の全米プロゴルフ選手権にも勝って一気に世界ランクNo.1へ上り詰めた。翌年クラブ契約を変えたこともあって低迷していたが、ここへ来て復調。3週前には欧州ツアーのBMW選手権で勝って、その勢いのまま今大会に臨んでいる。
優勝候補のひとりとして大会前日の公式会見に姿を現したマキロイが披露したのが、史上最多のメジャー18勝を誇るニクラウスとのエピソードだ。全米オープンを前にして、マキロイはニクラウスと話し「ナショナルオープンで複数回優勝する秘訣は?」とたずね、勝利へのヒントをもらっていたのだ。
「僕が勝った全米オープンは普通のコンディションではなかった。コースがウェットで良いスコアがたくさん出ていた。今回みたいな乾いたコンディションでは勝ったことがない。だから電話したんだ」と悪戯っぽく笑ったマキロイ。素直な質問をぶつけてきた後輩に対し、帝王が助言したのは「調子が悪いときは途中で物事を変えることを恐れるな」ということだった。
ボギーを連発すると止まらなくなってしまう全米オープンでのひどい体験もあり「そうならないようにしたい。彼(ニクラウス)はスイングが悪いと思ったら、その時点から変えると言うんだ。彼はメンタル的に強いし、自分を信じているんだ」とマキロイは帝王の言葉に感嘆。この金言を心に刻み、3年ぶりとなる大会2勝目に挑む。